コルドバのミシュラン一ツ星レストランからパコ・モラレスシェフが来日!

日本にいながら世界各国から招致したスターシェフの料理を味わえるという、美食家にはたまらないレストランプロジェクト『COOK JAPAN PROJECT』。

6月は、スペインの歴史を紐解き、アルアンダルスの食文化遺産を現代によみがえらせる試みで国内外の注目を浴びるコルドバのミシュラン一ツ星、パコ・モラレスシェフが来日する。

◼︎パコ・モラレス(Paco Morales)シェフとは

1981年にコルドバでレストランを営む一家に生まれた、パコ・モラレスシェフ。

1995年から家族のレストランで働き始め、2016年故郷のコルドバにレストラン「Noor」をオープン。わずか9ヶ月でミシュラン1つ星を獲得した。

パコ・モラレスシェフは、イスラムの影響を色濃く受けた中世のスペイン・コルドバの歴史と食文化を紐解く文化的プロジェクトを推進しており、自身のレストランNoorをオープンする前には約3年の研究開発を行い、歴史の中で埋もれてしまった中世のレシピを発掘した。

彼のレストランNoorでは、ゲストはスペインの他の高級レストランのようなモダンスパニッシュではなく、歴史に基づく洗練されたアラブコルドバの食の記憶を体験することができる。

また、2016年には10世紀、2017年には11世紀、2018年には12世紀のメニューというように、異なる時代のレシピを常に研究し提供している。

◼︎コルドバとは

パコ・モラレスシェフの出身地であるコルドバは、古代ローマ帝国、中世はイスラム王朝の中心として発展した都市。いまでもかつてのアルアンダルス(イスラム勢力統治下のイベリア半島)の繁栄を最も体感できる都市であり、その歴史的街並みは世界遺産に登録されている。

イベリア半島に位置するスペインは、もともとアフリカへの玄関口として古来より人の往来が盛んであり、多様な民族や文化が出会う土地であった。

15世紀にスペイン王国が成立したのち、衰退し忘れ去られてしまったこの中世のアルアンダルスの文明と食文化を再発見し、現代風にアレンジし蘇らせようとしたのがパコ・モラレスシェフである。

 

■アルアンダルスのレシピを再現

今回のイベントでは、11〜13世紀のムラービト朝、ムワッビト朝の二つの帝国の間にアルアンダルスで謳歌されたレシピを再現しつつ、現代的にアレンジした料理を提供し、味覚を通じてゲストに新たなスペインの一面を見せてくれる。

 

◼︎パコ・モラレスシェフ6日間限定のイベント
シェフ:パコ・モラレスシェフ(スペイン・コルドバ)
日程:2019年6月19日(水)〜6月24日(月)
時間:ディナー 18時、18時30分、19時
内容:デグスタシオンコース ¥30,000 → 事前HP決済価格 ¥28,000(税別・サービス料込)
予約:https://cookjapanproject.com/category/select/cid/126

スペインとイスラムが融合された、コルドバの料理を堪能したい。

パコ・モラレスシェフのレストラン:https://noorrestaurant.es/en/

(Yuko Ogawa)