“日本の食”に焦点をあて、お米、糀(こうじ)、発酵食品を中心とした食と雑貨のライフスタイルショップ「田ノ実(Tanomi)」が、6月14日(金)に自由が丘にオープンする。
かつて日本の暮らしの中心が稲作だったころ、人びとは生きるために作物の無事と豊作を願い、実りに感謝するために祈りを捧げてきた。
それは今も初詣や地域のお祭り、お墓参りをするなど暮らしのなかに息づき、その傍らにはお餅やお酒、美味しい食べものが供えられている。
「田ノ実」は、日本人の生活にある「祈り」を「食」からひもとく。店名は、旧暦の八月一日に豊作を祈願する行事の呼び名だ。
■心に響く、えりすぐりの逸品が揃うショップ
自然とその恵みへの感謝を暮らしの道具とともに美しく表現する室礼(しつらい)。かつて日本の家屋では縁側や玄関先、床の間など随所に室礼が見られた。
1階ショップでは室礼を中心に展開し、「食」「暮らしのお道具」「季節」をひとつのつながりとして生活の彩りとして取り入れる提案をする。
また、田ノ実の食品は昔ながらの製法の素朴な味わい、「美味しく安心」はもちろん「知って選ぶ楽しさ」にこだわった。日本全国からのえりすぐりの地域産品が食欲と知的好奇心を刺激する。
料理や食材を引き立てる器、季節の花を活ける花器など、ダイニングを楽しくする雑貨アイテムも暮らしに彩りを添えてくれる。
手軽に使えるものから少し背筋の伸びるキチンとしたものまで、現代と伝統、和と洋、どちらにも偏らない品を取り揃えた。
ギフトセットは稲穂をイメージした包装紙が季節に沿った色合いを演出してくれる。
■お米と季節野菜で、心も身体もしあわせになるCAFE&DINER
2階CAFE&DINERでは「旬の恵みをいただく」をテーマに、季節野菜を使った具だくさんの「おかずスープ」を提供。シェフの洗練されたテクニックと素朴さが、その出汁にふんだんに表れている。
白を基調とした店内は都会的な雰囲気に仕上げ、一人でも、友人と一緒でも、くつろぎのひとときが過ごせる。
■日本の食や文化の発信基地FREE SPACE
日本の文化や日本人の美意識は、食や自然とのかかわりに大きな影響を受けている。また、生産者とつながりを持って食すと美味しさと豊かさが何倍にも増す。その面白さを発信する場を3階に設けた。
日本の季節行事と食を暮らしに取り入れる教室や、生産者と直接話し生産物の背景を学ぶ講座まで、豊富な内容をプランニング中。手を動かし、五感で感じ、知ってシェアする体験が可能だ。
日本の良き文化を、食や雑貨、体験などで改めて感じてみてはいかがだろう。
店舗住所:東京都目黒区自由が丘1-26-16 田ノ実ビル
URL:https://www.tanomi.jp/
(hachi)