【ホテル雅叙園東京】東京都指定有形文化財「百段階段」で芸術に触れよう

ホテル雅叙園東京内にある、華やかな宴が催された部屋をつなぐ99段の長い渡り廊下「百段階段」。

誕生した昭和から文化財へと昇華した平成を経て、新たな時代「令和」を迎えた今、その見事な芸術に触れるチャンスだ。

日本美のミュージアムホテル、ホテル雅叙園東京では、2019年6月1日(土)から「百段階段STORY展 ~昭和の竜宮城へタイムクルージング~」を、館内に有する東京都指定有形文化財「百段階段」にて開催。

■百段階段とは
「百段階段」は、1935年(昭和10年)に建てられたホテルに現存する唯一の木造建築で、創業当時の風景をいまに伝える場所でもある。

近年は数々の企画展の舞台となっており、日本画の大家である鏑木清方(かぶらき きよかた)や荒木十畝(あらき じっぽ)をはじめ、当時の著名な芸術家たちがつくりあげた彫刻・建築・工芸など、まさに “美術の殿堂” と呼べる場所となっている。

ホテル雅叙園東京(旧 目黒雅叙園)は料亭として創業。創業者の細川力蔵は「訪れるものが本物に酔いしれ、夢見心地になる空間を作りたい」と当時の芸術家を数多く招き、絢爛豪華な館をつくり上げ『昭和の竜宮城』と称されるまでになった。

その象徴的な建物である「百段階段(旧三号館)」は、国の登録有形文化財を経て、東京都の有形文化財に指定された。

■特別展の内容
本展は「百段階段」の文化的美術的価値のある空間が見られるとともに、創業時より語り継がれてきたエピソードとともに巡る特別企画展となる。

また、創業者が行っていたように、未来を担う若き芸術家へ発表の場を設ける「未来へつなぐアート展」も同時開催。

見どころ1:唯一無二の美空間を堪能
年間を通してさまざまな企画展の舞台となっている「百段階段」の本来の姿が堪能できる。全時間帯で撮影可能。

見どころ2: 歴史的エピソードを知る
創業当時より連綿と語り継がれてきたエピソードを知る企画や、昭和の歴史が見られる。

見どころ3: 同時開催「未来へつなぐアート展from日藝」
創業者は若手芸術家に発表の場を提供していた。その思いを継ぎ、日本大学芸術学部の協力のものと、未来を担う若き芸術家によるアート展を同時開催する。

■選べるガイドサービス付
来場者には「文化財イヤホンガイド」「文化財ガイドブック」「文化財ガイドツアー(時間制 / 定員あり)」のいずれかが選択可能。百段階段の魅力を存分に楽しもう。

当時の贅を極めた貴重な文化財を、この機会にじっくり堪能したい。

開催期間:2019年6月1日(土)~6月23日(日) ※会期中無休
開催時間:日~木曜日10:00~17:00、金・土曜日10:00~20:00
※全時間帯写真撮影可能(三脚・フラッシュ撮影・商業撮影NG)
入場料:当日1,600円、前売 1,300円、特別前売1,100円 ※5月31日まで 、館内及び公式オンラインチケットにて
チケット:https://www.e-tix.jp/100event/

(田原昌)