世界のバラ約250種1万本が咲く伊丹市の「荒牧バラ公園」

春のバラの見ごろは5月から6月。伊丹市にある「荒牧バラ公園」のバラも見ごろを迎えた。バラ展示を第一の目的として造られた公園のため、この時季は公園中がバラ一色に染まる。

天神川の堤防を利用した高低差のある地形を生かし、入場口から見ると奥に咲くバラまで見渡せ圧巻。

正面ゲートから公園を斜めに横切るように設置された「花と流れのアプローチ」の両側に咲くバラに迎えられながら先に進むと、スペイン風の円柱が列を作って並び、流れ落ちる水が涼やか。

花と流れのアプローチの先に見える青空に映える3本の柱は「自由」・「平等」・「人類愛」を象徴とし、渦巻き状に彫りこまれた「平和モニュメント広場」は宇宙を表現しているのだそう。

広場の右手の「ハッセルトのバラコーナー」には、伊丹市の国際姉妹都市ハッセルト市から贈呈を受けた「小便小僧」のレプリカとベルギー人が品種改良を重ねて作出した「アンネ・フランクの思い出」、純白のバラ「パスカリ」が植えられている。

広場左手に向かうと「ふるさとのバラコーナー」。伊丹市のバラ作出家によって作出された「天津乙女」「マダムヴィオレ」「キャリオカ」、日本国内で作出された「聖火」「たそがれ」「金閣」など約20種類が集まる。

広い壁面に誘引されたバラやスタンダード仕立てのバラに目を奪われる。

バラの原種とも言われるカーネーションのような「グルーテン・ドルスト」、白く清楚な「ナニワイバラ」、「ロサ・ヒルツラ」などが植えられている「バラの原種コーナー」をゆるやかに下ると正面ゲートへ戻ってくる。

公園内にはベンチが多数点在するので、飲み物やお弁当を持参して満開のバラを見ながらランチや休憩も。

今年の春のバラのピークは5月中旬ごろ。

秋のバラの開花時期は10月から11月。花数は少なくなるが訪れる人が春より少なく、ゆっくり見ることができるので秋のバラのシーズンにも行ってみたい

 

所在地:兵庫県伊丹市荒牧6-5-50

 

(小椚萌香)