皆生温泉は海から湧く温泉として知られ、泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉で湧出量も豊富。
海岸から数分の場所に佇む「皆生風雅」は炎の詩人と呼ばれた陶芸家 河井寛次郎氏ゆかりの風情ある建物が自慢の宿で、特殊な朝鮮張りの床板や、建物随所に調和のとれた美しさを見ることができる。
宿に到着し駐車場に車を入れると、白砂青松の弓ヶ浜をイメージしたという日本庭園に迎えられる。
ロビーにはアンティークなテーブルと椅子が並び、窓際に座れば庭園が一望。
客室は日本庭園に点在する露天風呂付き離れ、メゾネットタイプ、和室、ツインベッドタイプなど、用途に合わせて趣きの異なる部屋を多彩に揃える。
部屋に案内されると和室と広縁、次の間の洋室にはロビーのものと同じテーブルをセットした贅沢な空間が用意されていた。
窓の下には日本庭園、遠景には大山が見渡せる。
大浴場は男女ともに温泉の内湯と露天風呂があり、ミネラル豊富な温泉は保温効果・保湿効果が高くよく温まる。
小ぢんまりとしているが、のんびりと温泉に浸かれる貸切湯もある。
食事処でいただく夕食は食前酒の梨ワインから始まる会席料理。
地産地消をコンセプトに旬の食材を吟味した料理は、温かいもの、冷たいものがそのままの温度で登場。日本海の海の幸、豊かな自然が育んだ山の幸を盛り込んだ膳が頃合いよく運ばれる。
ごはんは炊きあがりの白さとツヤ、粘り強く柔らかい食感が特徴の鳥取県産米「きぬむすめ」。デザートには季節のフルーツと手作りのスイーツ盛り合わせ。
朝食には大山の野菜、エテカレイの干物、日本海の珍味などで朝からごはんがすすむ。
朝日の射し込むロビーでいただくコーヒーは一日の始まりに嬉しい贅沢なひととき。
皆生風雅ではJR米子駅まで無料の送迎バスを運行する。米子空港からの無料送迎は14時のみ。
住所:鳥取県米子市皆生温泉3-16-1
皆生風雅:https://www.kaike-fuga.com/
(小椚萌香)