今月でいよいよ終わりとなる「平成」。
その平成を振り返りながら、同じ年に醸造されたワインを巡ってみよう。
■世界の酒とチーズフェスティバル
1975年に始まった「世界の酒とチーズフェスティバル」は、日本で最も歴史あるワインフェア。世界中から1000種類以上のワインが集結し、品揃え、試飲数共に日本最大級の規模だ。
今回のテーマは「ワインでめぐる平成の30年」。平成元年には一人わずか1本だったワインの年間消費量が、平成29年には約3.3本まで伸びた。その消費の拡大を支えたブームを、ワインとともに紹介しよう。
■平成元年〜平成始まりの年
ワインの魅力の一つである「熟成」を楽しむ飲み方が定着。ニューワールドの珍しい熟成ワインを平成元年のメモリアルとして用意。
「1989トレオン・デ・パレデス レセルヴァ・プリバダ・カベルネ・ソーヴィニヨン・オールドヴィンテージ 赤」
チリ/カチャポアル・ヴァレー、750ml、9,180円
■平成16年〜大ヒット漫画の連載開始
全世界で累計1000万部を突破した、ワインを題材にした大ヒット漫画に登場したシャンパーニュ。30ヶ月以上の瓶内熟成を行い、複雑で奥行きのある味わい。
「NV ポール・ダンジャン・エ・フィス ダンジャン・フェイ・ブリュット 泡白」
フランス/シャンパーニュ、750ml、3,650円
■平成22年〜地中海料理がユネスコ無形文化遺産登録
世界中で地中海ダイエットが大ブーム。それに伴い、地中海沿岸地域のワインの輸入量も増える。そこでギリシャの指定地域優良「アンベリア」で作られたワインを用意。
「2012アルファ・エステイト クシノマヴロ・リザーヴ・ヴィエイユ・ヴィーニュ 赤」
ギリシャ/アミンデオン、750ml、4,980円
■平成25年〜クヴェヴリ世界遺産登録
クヴェリとは、卵のような形をした粘土製の壷。その壷を地中に埋め、醗酵させたワインが話題になる。樽醗酵とは異なる、豊かな果実感を持った独特の優しい味わい。
「2012ミルディアーニ・サペラヴィ・クヴェヴリ 赤」
ジョージア/カヘチ、750ml、5,850円
■平成22年、25年〜OIVによる日本固有品品種認定
国際ワインぶどう機構(OIV)により、日本固有品種として甲州種とマスカットベーリーA種が登録される。そこでブランド力が高まっている山梨のワインを用意。チャーミングな果実感あふれる味わいが楽しめる。
「2017晩秋仕込みマスカットベーリーA 赤」
日本/山梨県、720ml、1,620円
■平成27年〜チリワインが輸入量第1位に
日本とチリのEPA(経済連携協定)による段階的な関税の引き下げにより、よりコスパの高いワインが輸入される。そんなチリワインの中から、世界の酒フェスで人気のワイナリー「エチェヴェリア」の新商品を用意。
「エチェヴェリア・ノ・エス・ピトゥコ 白」
チリ/クリコ・ヴァレー、750ml、1,944円
平成を振り返りながら、好みのワインを探してみては。
開催期間:4月10日(水)~4月16日(火)
会場:大丸東京店 11階催事場
時間:10:00〜20:00 ※初日は15:00オープン、木・金曜日は21:00まで
※表示価格は全て税込
(田原昌)