台湾・高雄の市内と港を一望!壽山に登ってみよう

台湾の南に位置する高雄市は、台北に次ぐ第二の都市。

巨大なタワーが建つ新市街地と、歴史的建造物も残る旧市街地があり、南西には昔から栄えてきた高雄港がある。

そんな高雄の市内を眺望できるのが、市内の西側に広がる壽山(ショウサン)である。高さはさほどでもないが結構な広さがあり、山の麓や中腹には動物園や学校などもある。

賑やかな旧市街を通り、山に登るルートが分かったので登ってみることにした。

急な階段を上っていくと、途中にバナナが生えていてびっくり。日本でも売られている「台湾バナナ」を思い出す。やはりここは南国だ。

車道に入るとやがて着くのが「中山大学」。これを過ぎてすぐに見えてくるのが大きな鳥居だ。上部に中華風なアレンジはされているが、明らかに鳥居である。

この先には大きな石灯籠もあり、説明を読むと、かつてここは日本人による神社が祀られていたのだという。

最後に石段を上り切ると、そこには「忠烈祠」と「情人観景台」がある。

「LOVEの丘」と言うらしく、モニュメントが出迎えてくれた。カップルに人気なのだとか。

ここからは、まさに高雄市内と港が一望!市民にとっても人気の場所だというのが頷ける。

ただし気温と湿度が高いので、いい景色を眺めたければ朝か夕方あたりを狙った方がいいかもしれない。

高い建物が多い新市街を見れば、独特の形をした「高雄85大楼」がそびえ立つ。旧市街との間を流れる愛河(アイホー)も見え、古い鉄道の線路跡と港が右手に見える。

市内を見渡しながら、まるで鳥瞰図を見ているかのようにどこに行こうか相談できる。

大きく葉を広げるガジュマルの木陰で休みながら上った息を整え、港に向かって下山することにした。

大まかな地形と高雄の街を知るには、ベストスポットだった。

(田原昌)