水上を滑走し、離着陸をする水上飛行機。モルディブでは主に島から島への移動のために使用されるが、観光アクティビティとしても利用される。
モルディブでの滞在中、水上飛行機での観光遊覧飛行を体験した。
桟橋で待機しているとゆっくりと機体が近寄ってくる。わかっていても船ではなく飛行機なのが不思議な感覚。
飛行機と言えども小型飛行機よりもヘリコプターに近いコンパクトさ。座席と操縦室の仕切りの中央に行き来できるほどの空間があり、最前列のシートからは操縦席と計器類が目の前に見える。
プロペラが回りだすと機体は海上を進みスピードを上げ、やがて海水から離れ上空へ飛び立つ。
窓から見るモルディブの景色は最高だ。
青い海にいくつもの島が浮かび白い砂浜から吸い込まれるような碧へと変わるグラデーションが美しい。場所によっては海底の岩の様子も見えるほどの海水の透明度に驚く。
基本的にひとつの島にひとつのリゾートがあるモルディブ。空港専用の島「フルレ島」には長く伸びた滑走路が一本と空港関係施設のみがあるのが一目瞭然。
モルディブの首都「マレ」にはリゾート島からは想像できないくらいのビル群や住居、商業施設などが密集している様子が見下ろせる。
リゾート島は緑が生い茂る中、コテージが点々と建ち、島の周りに小さな船が行き来している。
しばらくの遊覧ののち機体は搭乗した島の近くへと旋回して戻り、徐々に高度を落としてゆっくりと海に着水した。
モルディブではシュノーケリングやスキューバダイビングなどのマリンスポーツはもちろん、観光遊覧もお勧めのアクティビティだ。
(小椚萌香)