京都・東寺の寺宝を紹介する特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」いよいよ開幕!

東京国立博物館では3月26日から特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」を開催する。

本展は、空海にまつわる数々の名宝をはじめ、東寺に伝わる文化財の全貌を紹介するもので、空海が作り上げた曼荼羅の世界を体感できる講堂安置の21体の立体曼荼羅のうち、史上最多となる国宝11体、重要文化財4体、合計15体が出展されるほか、彫刻、絵画、書跡、工芸など密教美術の最高峰が一堂に会する。

 

■制作当時の姿を伝える台座の馬や獅子

東寺の子院であるの本尊である重要文化財「五大虚空蔵菩薩坐像」が新たに3体追加出品されることが決定した。5体揃っての公開は東京初となる。

五大虚空蔵とは、五つの智慧をもつとされる虚空蔵菩薩を五方に配置したもので、金剛界の五仏を象徴するといわれる。

今回出品される「五大虚空蔵菩薩坐像」はいずれも、獅子、象、馬、孔雀、(インド神話に登場する鳥類の王)の上に鎮座する珍しい形式で、五体すべてが現存する本像は、台座の馬や獅子まで制作当時の姿を伝えるたいへん貴重な作例である。

 

4月16日から21日の6日間は7幅そろっての貴重な展示期間

空海が唐から持ち帰った5人の祖師像(金剛智【こんごうち】、善無畏【ぜんむい】、不空【ふくう】、恵果【けいか】、一行【いちぎょう】に、空海の指導のもと新たに制作された2人(龍猛【りゅうみょう】、龍智【りゅうち】)を加えた国宝「真言七祖像」は、インド、中国を経て日本にもたらされた真言密教の法脈を明らかにする唯一無二の至宝。

会期中の4月16日(火)から21日(日)の6日間は全幅を一挙に展示する。7幅そろっての展示は貴重な機会で、こちらも見逃せない。この期間以外は2~3幅の展示となる。

■音声ガイドナビゲーターに佐々木蔵之介氏

本展の音声ガイド・ナビゲーターが、俳優の佐々木蔵之介氏。

京都出身で東寺境内にある洛南高等学校を卒業するなど東寺ともゆかりの深い佐々木氏が、寺の歴史・空海の教え・仏像曼荼羅の見どころなどをたっぷりと案内する。

貸出料金:1台550円(税込)

 

■特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」開催概要

会場:東京国立博物館(東京・上野公園)

会期:2019年3月26日(火)~6月2日(日)

※月曜と5月7日は休館。ただし4月1日(東寺展会場のみ)、29日、5月6日は開館

開館時間:9:30~17:00 ※会期中の金曜・土曜は21:00まで開館(入館は閉館の30分前まで)

一般料金:前売1,400円、当日1,600円

公式サイト:https://toji2019.jp

 

東寺に伝わる文化財の全貌を東京で見られる貴重な機会をお見逃しなく。

 

(MOCA.O)