「トワイライトエクスプレス瑞風」が立ち寄る海辺のイタリアンレストラン「アルマーレ」

2017年6月から運行を開始した、走るホテルともいわれる豪華寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」。

車内で提供される料理もクオリティが高く好評で、沿線で立ち寄るレストランもしかり。

山陰の世界ジオパークエリアで立ち寄るのはイタリアンレストラン「AL MARE(アルマーレ)」。

「東浜駅」は瑞風の運行に先立って改装された駅ではあるが、小さな無人駅。瑞風を模した深いグリーンのポストがつやつやと光る。

 

レストラン「AL MARE」は駅から2分ほど歩いた場所に建ち、店舗の向こう側は美しい白砂のビーチと青い海が開けている。

 

エントランスには瑞風の模型とボード、ガラス張りの厨房にはピッツァが焼かれるのであろう大きな石窯が見える。

案内された窓際のテーブル席は海に向かって一面ガラス張りでテラス越しに美しい海岸が一望できる絶好のロケーション。

 

ランチは季節限定のコース、メディテラニアンコース、パスタコース、コースにもできるPiatto di carne(肉料理)、ピッツァなどを用意。

パスタのコースにドルチェをセットにしてオーダーした。

アミューズは、パンと燻製バター。料理が運ばれるごとに料理と使用されている器の説明もあり、パンのプレートは地元の木工作家のものだそう。

 

アンティパストは熟成サバの生ハム。季節を感じる菜の花と桜を散らして。ほっこりとした雰囲気の温かみを感じる器は地元、鳥取県内にある「牧谷窯」や「岩井窯」など複数の窯元で焼かれたものだそう。

 

パスタは2種類から「漁師任せのイカスミタリオニーニ」を選択。器が大きいので少量に感じるが、平打ちのタリオニーニに濃厚なソース、烏賊などの具がたっぷりで見た目よりズシンとくる食べ応え。

 

コーヒーとドルチェは苺のジェラート。瑞々しい苺と苺ジェラートの上にサクッと軽いメレンゲが美しく盛られる。

 

季節により内容が変わるランチは11時30分から14時。

14時から17時まではカフェタイムでアフタヌーンティーやドルチェセットが愉しめる。

 

レストラン「AL MARE」は一般客も利用できるので山陰の旅行の際に寄ってみては。瑞風のゲストで貸切の時間帯もあるので事前に確認が必要。できれば予約して席を確保しておきたい。

 

食後にテラス席に出てみるとそのまま海岸へ続く遊歩道が整備されている。国の天然記念物にも指定されている浦富海岸は美しく静かに迎え入れてくれた。

 

住所:鳥取県岩美郡岩美町陸上34番地

アルマーレ:https://www.al-mare.jp/

 

(小椚萌香)