コストを最小化しながら、東京で新たな滞在体験ができる施設がある。
2018年7月に開設した“人と事業と文化がそだつビル”「錦町ブンカイサン」が、新たに「参勤交代制」を実施する。
「錦町ブンカイサン」は、国内外の地域が交わり合いながら、生まれてくる新たな問いを世の中に投げかけていくような、そんな次世代が育つ食住業近接コミュニティビルだ。
「参勤交代制」では、海外や地方から東京に短中期滞在する出張者を対象に「コワーキングスペース&ベッド無料」「食べてつながる場」を提供する。
■若手起業家へ向けたコワーキングスペース&ベッドを無料提供
3Fコワーキングスペースと4・5Fレジデンスは、“米を育てるように時間をかけて志を育み、事業を生み出す”「農耕型インキュベーション」の拠点となるフロア。
多様な事業が生まれることで、結果的に運営者も適正な利益を得ることができるという考えに沿った運営モデルを試行しており、実費分を除き、無料での利用を可能としている。
通常の対象は東京の起業家だが、この度の「参勤交代制」においては「海外や地方からの出張者で、東京に短中期滞在し挑戦や学習を行う人」「東京在住で、地方での挑戦を志す方」にも利用できるようにした。
■「食べてつながる場」の提供
1・2Fにある「風土はfoodから」は、地域の食文化やそこに暮らす人の情熱を編集し、五感でまるごと味わえるミュージアム併設の飲食店。
“そだつレストラン”として、食に携わる次世代が育つ場であり、様々な地域の文化が交わることで新たな文化が育っていく場を目指している。
■参勤交代制の詳細
【コワーキングスペースのドロップイン】
平日日中に無料で、個別ブース型デスク、ミーティングスペースのドロップイン利用可能。また、インキュベーション会社のメンターによる「無料事業相談」も受けることが可能。
【レジデンスフロア(ベッド)】
3日以上1ヶ月未満で1ベッド(男女別・相部屋)の利用、シャワーやリビングなど共有スペースの活用ができる。
【「風土はfoodから」】
・出張夜皿:出張者限定のおばんざいプチプレート(500円)。
・食材持参:持参した食材はシェフが調理して提供。他の来店者にもおすそ分け可能。また、「生産量や形の都合で廃棄される食材」や「首都圏でPRしたい食材」の引取りも実施。
・丁稚奉公:東京滞在中のコストを極限まで下げたい人、「風土はfoodから」の取り組みや飲食の現場に興味のある人は是非参加を。
国内外の地域が交わり、育ち合う環境づくりを加速していくための取り組みとして、新しい「参勤交代制」がどう展開していくのか期待したい。
錦町ブンカイサン(NISHIKICHO BUNKAI-SAN)
所在地:東京都千代田区神田錦町三丁目15番地
Webサイト:https://gob-ip.net/challengeresidence/
※利用に当たっては必ず事前申し込み制。簡単な審査を実施している。
(hachi)