シャシーから一新した新型BMW 3シリーズのボディサイズは、全長4,715×全幅1,825×全高1,440mm、ホイールベース2,850mm。先代と比べると、70mm長く、25mmワイドになり、ホイールベースも40mm延びている。
これらは伸びやかな新デザインや走行性能の向上に伴うもので、トレッドもフロント43mm/リア21mmとそれぞれ拡大。全高は変わらないから、よりロー&ワイドなフォルムが描き出されている。
そして、ここからがBMWの真骨頂だろう。ボディが大幅に拡大された一方で、アルミなどを多用して約55kgもの軽量化を実現するとともに、重心高も10mm下げられている。もちろん前後重量配分=50:50というBMWの哲学は不変だ。
パワートレーンは、2.0Lの直噴ガソリンターボ+FR(後輪駆動)から導入が始まる。人気のディーゼルをはじめ、高性能版や4WD、PHEVなどは、近い将来に順次導入されるようだ。
先陣を切る2.0Lの直噴ガソリンターボは、細部にわたって改良された最新バージョンで、チューン違いの2種類が設定される。トランスミッションはいずれも8速ATが組み合わされる。
「330i」のそれは、最高出力190ps/5,000rpm、最大トルク400Nm/1,550-4,400rpmを発生。従来型と比較して最高出力を6ps向上するとともに、ほぼ全ての常用回転域で50Nmもの大幅なトルク向上を実現しているという。
そして、「320i」に搭載されるエンジンが、欧州には設定のない日本専用チューンとなる。こちらは最高出力184ps/5,000rpm、最大トルク300Nm/1,350-4,000rpmを発生する。
そのほか、日本初導入の3眼カメラ(長距離・中距離・周辺監視)による高度な運転支援システム、AIや音声機能を活用した「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」も、大きな注目ポイント。後者を起動させる際の声掛けは、「OK, BMW」だけでなく、たとえば「サンニーマル」など任意の言葉を設定できる。
初期導入グレードは以下のとおり。ちなみに「320i SE」はいわゆる“見せグレード”で、3眼カメラによる運転支援システムなどが標準装備されない。実質的には「320i スタンダード」以上からの選択になるだろう。
■グレードおよび価格
330i Mスポーツ=632万円
320i Mスポーツ=583万円
320i スタンダード=523万円
320i SE=452万円(※受注生産・2019年中旬発売予定)
(zlatan)
画像元:BMWジャパン
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