【チームラボ】九州・御船山楽園ホテルで展示中の作品に冬色が仲間入り

九州・武雄温泉の御船山楽園ホテルに常設展示しているチームラボ作品に期間限定でこの時期だけの幻想的な作品が新登場!

「森の中の、呼応するランプの森とスパイラル – ワンストローク、雪と寒椿」

近代以前、日本では「かさねのいろめ」という、表の色と裏の色の組み合わせや、重なる色彩のグラデーション、織りの縦糸と横糸の組み合わせなど、複雑な色彩に季節の色の名前がついていた。

今回登場した作品「森の中の、呼応するランプの森とスパイラル – ワンストローク、雪と寒椿」では、表と裏の色の組み合わせからなる「かさねのいろめ」を、ランプが強く輝いている時と輝きが弱くなった時に当てはめ、冬の「かさねのいろめ」である、氷(こおり)、氷重(こおりがさね)、椿(つばき)の3色でランプを輝かせる。

なお、こちらの「森の中の、呼応するランプの森とスパイラル – ワンストローク、雪と寒椿」が見られるのは、2019年2月14日(木)までとなっている。

デジタルテクノロジーによって生み出される幻想的な世界

人がランプの近くで立ち止まり、しばらくじっとしていると、最も近いランプが強く輝き音色を響かせる。そしてそのランプの光は、最も近い二つのランプに伝播する。伝播したランプの光は、それぞれ同じように強く輝き音色を響かせながら、最も近いランプに伝播し、同じように連続していく。

伝播していく光は、全てのランプを一度だけ強く輝かせ、必ずはじめのランプに戻ってくる。つまり、人に呼応したランプの光は、二つに分かれ、それぞれ全てのランプを1度だけ通る一本の光のラインとなり、最後に、起点となった最初のランプで出会う。

伝播していく光が、他の人が起点となった光と出会い通り抜ける時、それぞれの光が合わさって輝きそこに長く残っていく。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を感じるだろう。


ランプの配置は、一見ランダムのように見えるために、光の軌跡が予測できず飽きないが、実際は、物理的に一番近いものに光が連続していくため、まるで火が燃え移っているかのように自然に感じる。

そして、ランプの光の軌跡は一本線でつながっているため、自分から生まれた光と、他者から生まれた光は必ず交わる。

これは、空間が固定化されていることを前提とした静的な美しさではなく、人々がこのランプに近づくことによって生まれる動的な美しさとも言える。それは、デジタルテクノロジーによって変化そのものを自由に設計でき、人の存在による空間の変化や動きを受け入れた新しい時代の空間のありようである。

この冬だけしか楽しめない幻想的な光の世界。ぜひ武雄温泉へ足を運んでみてはいかがだろうか。

 

【展示概要】
森の中の、呼応するランプの森とスパイラル – ワンストローク

https://www.teamlab.art/jp/e/mifuneyama_lamp/
期間: 常設
※冬の色「森の中の、呼応するランプの森とスパイラル – ワンストローク、雪と寒椿」と
「森の中の、呼応するランプの森とスパイラル – ワンストローク, Fire on Ice」の展示期間は、2019年2月14日(木)まで。
会場: 御船山楽園ホテル(佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100)

※宿泊者(御船山楽園ホテル、竹林亭 )、EN TEA HOUSE – 応灯楼利用者のみ観ることができる。

https://www.teamlab.art/jp/e/mifuneyama_lamp/