上級グレードの「α(218万5,920円)」をベースとした「S660 トラッドレザー Edition」は、洗練されたオトナの雰囲気を分かりやすく表現した1台だ。
まず外装では、ブラウンのロールトップとブラッククリア塗装の専用アルミホイールを特別に装備して、シックな佇まいを演出している。ボディカラーは、ブリティッシュグリーン・パール、ナイトホークブラック・パール、プレミアムスターホワイト・パール(3万2,400円高)の3色から選べる。
一方の内装では、ライトタン×ブラックのトラッドレザーインテリアが、ともすればガキっぽくなりがちなS660に、オトナの上質スポーツとしての落ち着きと高級感をもたらしている。コンソールには、アルミ製の「Trad Leather」プレートも奢られる。
また、通常はオプション設定になっている「低速衝突軽減ブレーキ」や「CVT車の誤発進抑制機能」が標準装備されている点も見逃せない。安心感や安全性がアップした分は、同乗者やスムーズな交通の流れ、他車へと心を配りたい。価格は227万5,560円(CVT/6MT)。
いまから3年半ほど前の2015年4月に登場した「S660」は、MR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)レイアウトをはじめ、着座位置や昇降式リアセンターガラスなど、走りの昂揚感を優先したため、ラゲッジや収納スペースははっきりと犠牲になっている。だが、その割り切りこそが、唯一無二の価値を生みだした源泉でもあるのだ。
(zlatan)
画像元:ホンダ技研工業
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