農作物に深刻な被害をもたらすため害獣として捕獲されるイノシシやシカ。しかし、そのうち食肉利用されるのは1割にも満たず、ほとんどは処分されてしまうという。
尊いイノシシやシカの命を美味しく料理してきちんと食べることで、生きとし生けるものの「命をつなぐこと」をしていきたい。そんな想いから生まれた岡山の地方創生プロジェクトがクラウドファンディング『【岡山から全国へ】ジビエクイーンがお届けする、極上ジビエをご自宅で!』をスタートした。
クラウドファンディングを行なっているのは、ジビエの素晴らしさを料理を通して伝える活動に励む、岡山のジビエクイーンこと中川妙子さん。
「全国の岡山のジビエ料理は日本一美味しいと伝えたい」「ジビエを食べるキッカケにしてほしい」との想いから、ハムやソーセージなどの加工品にして、全国の人に届ける今回のプロジェクトを立ち上げた。
そもそもジビエは狩猟によって取られた肉で、家畜ではないので量産はできない。捕れたときしか料理として出すことはできないので、「一般流通は難しい」というのが一般的な認識だった。
しかし、この度、様々な人の協力を得て、誰でも手軽にジビエを食べることができるように加工品にすることが可能となったのだという。
「ハムやソーセージなどの加工品にすれば、手軽にジビエを手にとってもらえる」と思っていたところ、本場ドイツのソーセージコンテストで、初の世界一を受賞した日本人を師匠に持ち、自身もドイツで金賞を受賞している福池匡洋さんという70年以上続く老舗の肉屋の3代目がハム・ソーセージの加工を引き受けてくれたため、全国へ届けることができるようになったのだそう。
イノシシやシカを、ただ害獣として嫌い、駆除されるだけの存在から、「感謝できる存在にする」ことを使命とする同プロジェクトの支援返礼品は、ボルドーのスペシャルワイン(シャートー・フラン・ラルティグ2014)・BIGジビエソーセージ(猪1本/鹿1本)・オリジナルコーヒー塩 ・オリジナル無添加ピクルス ・ジビエハムスライス1Pがセットになったプランなどがラインナップ。
ジビエ好きはチェックしてみてはいかがだろう。
https://crafun.jp/projects/view/11
(Yuko Ogawa)