日本水仙の群生地は日本各地の主に海岸沿いに存在する。
越前海岸は淡路島、房総半島とともに日本水仙の三大群生地のひとつ。
「越前水仙」のブランド名で知られる越前海岸の水仙は、福井県の花に指定され、越前町の花でもある。
海に面した急斜面に広がり日本海の潮風に揉まれ、積もる雪にも耐えて咲く越前水仙は、花がひきしまり香りが強く日持ちが良い。
白く可憐な花と甘く爽やかな香りの越前水仙は生花としての人気も高く、関西を中心に、中京、関東へも出荷される。
越前水仙の群生地で「夕陽百選の岬」にも選ばれている越前岬は、福井県嶺北地方の最西端で越前海岸随一の景勝地。高さ130mもの断崖がそそり立ち、荒々しい波が打ち寄せダイナミックな景観が楽しめる。
水仙の見ごろの12月から1月にかけては甘い香りがあたりに広がる。
岬の高台に灯台や水仙ランド、ガーデンクラブハウス「水仙の館」、展望台、展望カフェなどがあり、水仙が群生して咲く花や絶景が堪能できる。
越前水仙の見頃の12月から1月には越前会館周辺では毎年カニや日本海でとれた地物の海産物なども味わえる「水仙まつり」を開催。今年は12月15日から来年1月21日まで。
12月15日に水仙の里公園での開会式に続き、12月15日・16日に海産物抽選会、もちまきなどを行う「こしの水仙まつり」、1月12日・13日にセイコガニ汁の販売、越前がになどが当たる抽選会を行う「荒波フェスタ」(河野シーサイドパーク)、1月19日・20日にビンゴ大会、越前がにをはじめとした特産品の販売、水仙ワークショップなどを行う「水仙・カニフェア」(道の駅越前)を開催。
各会場では水仙のプレゼントも用意。
1月18日から21日には福井新聞社風の森ホールにて花展「水仙生け花展」も開催。
また1月12日 午前10時から午後3時には普段は見ることができない越前岬水仙ランド内の越前岬灯台の内部を特別に一般公開する。敦賀海上保安部による灯台の説明もある。
寒い時期でも可憐な花を咲かせる日本水仙を見に行ってみては。
【アクセス】
公共交通機関の場合:JR福井駅下車 京福バス茱崎線水仙ランド行乗車約70分水仙ランド入口下車後徒歩15分
車の場合:北陸自動車道鯖江I.Cから国道8号・365号・305号線経由約50分、または敦賀I.Cから国道8号・305号経由約60分
越前岬水仙ランド 所在地:福井県丹生郡越前町血ヶ平27-1-2
(小椚萌香)