今年3月のジュネーブショーで発表された新型508は、トランクリッドを備えた従来までの4ドアスタイルと決別し、美しく傾斜するリアセクションを持つ“ファストバックサルーン”へと生まれ変わっている。
フロントフェイスも大胆かつアグレッシブだ。バンパー深くまで切れ込むLEDデイライトはかなり印象的で挑戦的でもあるのだが、どこか笑っているように見えるのがプジョーらしい。
インテリアに目を移せば、こちらも個性的な新世代のi-Cockpitがドライバーを迎える。12.3インチのヘッドアップパネル、ドライバー側に傾けられた8インチのタッチスクリーン、トグルスイッチ、カーボン調デコレーションなど、未来感と上質感が巧みに融合されている。
ボディサイズは、全長4,750×全幅1,847×全高1,404mm。パワートレーンは、2.0Lの直4ターボディーゼル・BlueHDi(最高出力177ps/最大トルク400Nm)+8速ATの定評ある組み合わせとなる。
注目ポイントは、プジョーとして初採用の「アクティブサスペンション」になるだろう。ショックアブソーバーの減衰力を瞬時に制御するアクティブな足は、進化した猫足と評価されるようになるかもしれない。
安全装備の強化も見逃せない。二輪車や夜間における検知精度が向上した第2世代のアクティブセーフティブレーキをはじめ、ほぼ全速度域でステアリング補正を行うレーンポジショニングキープアシスト、赤外線カメラによるナイトビジョンなどをプジョーとして初採用する。
今回の「508 ファーストエディション」では、最上級グレードの「GT」をベースに、深紅のナッパレザーシートやパノラミックサンルーフ、19インチの大径アルミホイールなどまで含んだフルオプションを装備する。ボディカラーは、トリコロールを彷彿とさせる赤・白・青系の3色が用意されている。価格は577万円。購入者には、FOCAL製ワイヤレスヘッドフォンがプレゼントされる。
ちなみにワゴンの新型508SWも、9月のパリサロンでワールドプレミア済み。セダンの通常モデルに加え、508SWの導入時期には今後も注目だ。
(zlatan)
画像元:プジョー・シトロエン・ジャポン
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