電車での通勤時や、外出中、突然人が倒れる場面に立ち合わせた経験がある人もいるだろう。
日本では年間7万人以上が突然の心停止で亡くなっている。心停止してからの救命率は、1分経過するごとに7〜10%下がると言われている。
■簡単に心肺蘇生訓練
その場に居合わせた人がCPR(心停止した人の胸を強く押して血液を循環させ、脳や心臓に酸素や糖を届ける心肺蘇生)を行うことで、救命率は約2.5倍に高まることが分かっている。しかし、応急手当に自信がないという人も多いはず。
そこで開発されたのが、心肺蘇生訓練をペットボトルの空き容器で簡単に実施できる一般社団法人ファストエイドが開発したキット『CPR TRAINING BOTTLE』だ。
『CPR TRAININIG BOTTLE』は、日常で手に入れられるペットボトルを使い、これまでCPR訓練を体験していない人が、心停止に対する救命処置である胸骨圧迫による心肺蘇生法を学習できるファーストステップの訓練キットだ。
すでに訓練をしたことがある人、より詳しく学びたい場合は消防署などで開催されている救命講習の受講するとよいだろう。
■訓練の仕方
訓練は、2人1組で実施。まず中身を飲み切った空のペットボトルを用意し、蓋を閉め、広げたシートにセットする。1人がボトルを保持し、もう1人はレクチャー動画を見ながら曲のリズムに合わせて2分間のCPR訓練を行う。
2分間終了したら、ボトルを保持している人と役割を交代し終了。同様の訓練をもう一度行う。
『CPR TRAINING BOTTLE』は、「ペットボトル」「訓練用簡易シート」「ペットボトルラベル」「レクチャー動画」がセットになっている。
ぜひ、企業や自治体、学校などでの訓練におすすめしたい。
CPR TRAINING BOTTLE:https://cpr-training-bottle.com/
訓練動画:https://www.youtube.com/watch?v=doBZqVIVpcU
(Takako.S)