駅弁文化の魅力を伝える、フランス国鉄の駅で期間限定の駅弁売店オープン!

ヨーロッパですっかり流行となっている日本の「弁当」。

その中でも「駅弁」は、旅情が感じられるものの一つとして注目されている。

JR東日本では、各地方の弁当業者と共同で「EKIBEN JAPON」~Bento de la Gare~と命名し、10月30日からフランス国鉄パリリヨン駅で駅弁の臨時販売を行う。

今回の取組みは、日本文化の素晴らしさを世界へ発信することを目的に、日仏両国が共同で取り組んでいる「ジャポニスム2018」のひとつだ。

■駅弁とは地方ごとの食材を使用する「郷土料理」としての意味もある

駅弁とは「鉄道駅で販売している弁当」。列車内で食べる単なる弁当という位置付けだけでなく、地方ごとの食材を使用する「郷土料理」としての意味がある。

駅弁の特徴である「地産地消」の考えに基づいてフランス産の食材を使用した駅弁や、日本の味を盛り込んだ駅弁、今回のためだけに調製した限定駅弁など7種類の駅弁を販売する。

■「鶏めし弁当」
【製造元】株式会社 花善(秋田県)
【価格】12€ (税込)
秘伝のスープと醤油で味付けしたご飯の上に、甘辛く煮付けた鶏肉をのせた一品。メインとなるご飯は地元秋田県発祥のお米「あきたこまち」を使用し、日本と同じ製法で炊き上げている。

■「シャロレー牛あぶり焼き弁当」
【製造元】株式会社 斎藤松月堂(岩手県)
【価格】14€ (税込)
赤身が味わい深いフランス産シャロレー牛を醤油ベースの特性タレに漬け込み、炙り焼きにした逸品。

■「菜食弁当」
【製造元】株式会社 日本ばし大増(東京都)
【価格】10€ (税込)
菜食主義の人も食べられる駅弁。ポルチーニ茸の炊き込みご飯や、現地野菜を和食にアレンジ。

■「幕の内 9の彩り弁当」
【製造元】株式会社 大船軒(神奈川県)
【価格】15€ (税込)

フランス料理のコースに見立て、前菜3種と米飯料理3種、魚料理と肉料理にデザートを付けて、9つに仕切った折箱に詰めた。駅弁の原点「地産地消」の考えにもとづき、フランスで手に入る食材を使用し、日本風に調理したお弁当。


■「ひっぱりだこ飯」
【製造元】株式会社 淡路屋(兵庫県)
【価格】14€ (税込)
明石はマダコの収穫量日本一。「見て楽しく、食べておいしい、持ち帰ってさらに嬉しい」をコンセプトに、食べる前から食べた後まで楽しめる商品。

■ジャポニスム2018記念駅弁「よりどりいなり弁当」
【価格】15€ (税込)
今回限定の記念駅弁。今回出店する駅弁各社の自慢の味を「いなり」で表現。日本国内でも駅弁会社の共同開発による記念駅弁は過去に例が無く、日本の素晴らしい駅弁文化の魅力を紹介したいという大きな夢を実現した記念駅弁。

■JR東日本・NRE共同開発駅弁「E7系新幹線弁当」
【価格】12€ (税込)
1964年に誕生し、今なお東京駅で50年以上に渡って愛され続けている人気駅弁「チキン弁当」。今回はE7系の容器に盛り込んだ。

■「ジャポニスム2018」とは
日仏友好160周年を記念し、日本文化の素晴らしさを世界へ発信する取組みとして実施が決定。2018年7月~2019年2月の8ヶ月間に渡り、展覧会、舞台公演、映画、生活文化など様々なイベントがパリ内外の100近くの会場で順次開催される。

日本の駅弁は、パリの食通たちを満足させることができるのか。日本人として結果が楽しみだ。

店舗名:駅弁 EKIBEN
場所:フランス パリリヨン駅ホール2内
期間:2018年10月30日~11月30日
営業時間:8:00~19:30 ※10月30日のみ11:00~19:30

(田原昌)