メルボルンはオーストラリアの南東に位置し、19世紀の面影を残したビクトリア調の建物と現代アートの建物が融合した街並みが魅力的な、オーストラリア第2の都市。
そこで行われる競馬イベント「メルボルンカップ・カーニバル」に注目だ。
■「メルボルンカップ・カーニバル」とは
1861年に創始され、世界中の最も優れたサラブレッドが集うだけでなく、ファッション、料理、ワイン、エンターテインメントが揃った世界でも最高の競馬イベントと称され、カーニバル期間中、延べ31万人が訪れるオーストラリア競馬の祭典。
メルボルンカップ・カーニバルは、「AAMIビクトリアダービーデー」、「Lexusメルボルンカップ」、「Kennedyオークスデー」、「Seppelt Winesステークスデー」で構成される。
なかでもメインレースである「レクサス・メルボルンカップ」は 3200mのG1長距離レースとなり、賞金額は世界最高水準の625万豪ドル(500万米ドル)。世界中の長距離馬がこのレースへの参加を目指し、競い合っている。
このレースは単なる競馬にとどまらず、「the race that stops a nation(オーストラリア中を釘付けにするレース)」とも呼ばれ、ビクトリア州では「レクサス・メルボルンカップ・デー」は祝日(※一部の地域を除く)となっており、その前日も出走馬の調教師や騎手がパレードするため、市街地の道路は通行止めとなる。
メルボルン市民の生活に、このレースはそれだけ重要な地位を占めているのだ。
■ファッションの祭典
男性も女性も、とっておきのレースウェアと呼ばれる競馬場に行く際にふさわしい華麗な装いをし、帽子をかぶってフレミントン競馬場へと向かう。観客の半数以上は華やかに着飾った女性であり、期間中、競馬場は人々がお互いのファッションを見せ合う場ともなるのだ。
これまでの歴史の中で、ダイアナ妃、サラ・ジェシカ・パーカー、そしてニコール・キッドマンなど、世界で最もファッショナブルな著名人たちもこの地を訪れている。
また、カーニバル期間中には「マイヤー・ファッション・オン・ザ・フィールド」と呼ばれる南半球最大の野外ファッションコンテストが開催され、日本円にして3,800万円以上の賞金を懸けて数百人が競い合う。
2006年のレースでは、日本の競走馬「デルタブルース」と「ポップロック」が1着・2着となり、鮮烈なデビューを飾った。今年も日本馬の出走が予定されており、その活躍が期待されている。
競馬とファッションと人々の情熱を見に、メルボルンを訪れてみては?
開催期間:2018年11月3日(土)~10日(土)
場所:メルボルン・フレミントン競馬場
ビクトリア州政府観光局 公式日本語ウェブサイト:https://jp.visitmelbourne.com/
メルボルンカップ・カーニバル 公式ウェブサイト:https://www.flemington.com.au/melbournecupcarnival
(田原昌)