世界遺産の街、チェコのプラハ。「百塔の街」と呼ばれるように街中にたくさんの塔が立っているので、それらに登って街を一望するのも面白い。
街をプラハ城の方角からから眺めるなら、プラハ城が高台にあるのでそちらから眺めるのがオススメ。
プラハ城を含めて見たいなら、Petřín(ペトシーンの丘)からの眺めがいい。体力があれば、ペトシーン塔に登ってみよう。
旧市街の中心部からの眺望を望むなら、やはり一番有名なスポット「Staroměstské radnice(旧市庁舎)」だろう。こちらは驚いたことに、エレベーターで上がれるようになっているので便利。今はちょうど修復が終わった頃なので、新しくなった天文時計も必見だ。
他にもいくつかオススメがある中、大人気のカレル橋を上から見られる塔を紹介しよう。
カレル橋には城側と旧市街地側に、それぞれ石造りの重厚な塔が立っている。これが登れるようになっているので、旧市街地側の塔(Staroměstská mostecká)にチャレンジしてみた。もちろん、エレベーターはない。
ひたすら石段を登っていくと、いきなり広い部屋に出た。ここでやっとチケットブースにたどり着く。
周りはステンドグラスなどがはめ込まれたガラス窓になっており、明かりが差し込んでとても明るい。寒い季節はここから景色を眺めるといいかもしれない。
さて、せっかくなのでさらに上へと登ってみる。そうして出たのは、屋根にも触れられる外のスペース。ぐるりと屋根の周りを一周できるので、景色を堪能しながら巡ってみよう。
真下に見えるのはカレル橋。すぐそこにはプラハ城がそびえている。別の方角を見ればヴルタヴァ川(モルダウ)が滔々と流れ、また別の方角には旧市街地が遠くまで広がっている。
まさに、空から見るプラハだ。
カレル橋を行き交う人々や川を行く船を眺めていると、ついつい時間が経つのを忘れてしまう。程よい高さから眺められるので、プラハに行った際は是非登ってみてほしい。
(田原昌)