船の帆として、丈夫に織られた「帆布」は岡山県倉敷の名産。
倉敷帆布の老舗「タケヤリ」でしか織ることができない極厚帆布は、世界中で長く愛されている。創業130年という節目に、これまでの歴史と経験を元にした新しい帆布の生地開発に取り組んだという。
そうして出来上がった、世界で一番厚い帆布を進化させた「シャンブレー帆布」が、オンラインストア限定で発売だ。
■美しい生地肌、更に汚れが目立ちにくい
ヨコ糸にチャコールグレーの糸を折り込み、美しい生地肌、深い色味を実現。
糸同士のコントラストは汚れを見えにくくし、きなり(ナチュラル色)系トート最大の欠点を緩和する。キャンプや公園に持っていっても安心の色合いだ。
■三本の矢をこえる”七本の糸”
特厚シャンブレー帆布の織糸は、7本の糸を撚り合せてできている。7本が1本にまとまることで、とても大きな強度を生み出す。(一般的に、1本から2本になっただけでも2〜2.5倍の強度となる)
■美しいパイピング仕上げ
厚く密度の高いタケヤリの極厚帆布を縫製するのはとても困難だが、内側まで美しく仕上げている。
■なぜシャンブレー帆布の製造は難しいのか?
帆布は長く産業資材として発展してきた為、大量生産後にクライアントの要望によって必要量を後加工するのが一般的。新しい「シャンブレー帆布」は織糸を先に染めてから織り上げるので、今までの製造工程が入れ替わってしまうのだ。
もう1つの大きな問題は、色糸の織布中に出る棉ぼこり。色のついた棉ぼこりは、織機や工場内を汚すので隔離して織る必要がある。
■コスト度外視の開発
以上のような手間により、ただでさえ高価な特厚帆布を更に手間のかかる手法で生産する為、通常の流通では手の届かないような価格になってしまう。
そこで自社サイトで直販することによって、販売価格を大きく下げることが実現した。
■初回は3型の発売
初回は数量を限定してテスト販売、随時追加生産、バリエーションを増やしていく予定。
丈夫さが売りの帆布が、持ち歩きやすい色合いになって登場。長年愛用できる、確かな製品だ。
(田原昌)