「この地のお湯につかり三つ目の朝を迎える頃には病が消える」という説のある鳥取県の三朝温泉。
三朝温泉は世界でも珍しいラジウム温泉が湧出する温泉地で、42℃以上の高温泉で湧き出るラジウム・ラドン温泉地は、オーストリアのバドガシュタインと日本の三朝温泉の2か所だけ。
三朝温泉の湯治は、バドガスタイン(オーストラリア)やモンタナ(米国)の坑道療法とともにラドン療法として世界的に有名だ。
今回は三朝温泉のおとなの隠れ和宿「旬彩の宿 いわゆ」の離れ「竹ノ宿」を紹介しよう。
大正浪漫あふれる本館の館内はロビーから廊下まで畳敷きの設え。客室は8畳・10~12畳・桜の間の3タイプの和室を用意。
竹ノ宿は本館と離れた別棟の1軒宿で1日1組限定。14畳と6畳の2つの客室からなり、天井は風情ある高天井造りで解放感たっぷり。
庭園に大きな露天風呂を備え、気が向いた時にいつでも湯浴みが楽しめる。
本館の源泉100%かけ流しの大浴場も利用できるのでぜひ本館にも寄ってどちらの湯にも浸かってみよう。
温泉を堪能したら手ぬぐいを持って散策に出かけることをお勧めする。
温泉街にはレトロな店が続き、足湯と飲泉のできる薬師の湯や射的などの遊技場が、三徳川の川原には混浴露天風呂もある。試飲をさせてくれる酒屋など、寄り道したい場所があちこちにあるのが温泉街散策の楽しみ。
食事は山陰の素材をふんだんに使った創作会席。
素材の良さと板長の独自の世界感が創る独創的な料理で目の前に運ばれるひと皿ごとに魅せられる美しさ。
いただけば、その味付けにも料理に対する姿勢が感じられる。
世界でも希少なホルミシス効果が期待できる三朝温泉。離れで過ごすリラックスできる時間と美しい日本料理、観光客に優しい温泉情緒を満喫しに出かけてみてはいかがだろう。
住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝942
旬彩の宿 いわゆ 公式サイト:https://www.iwayu.jp/
旬彩の宿 いわゆ – relux(リラックス) <https://rlx.jp/22721>
(小椚萌香)