世界初!犬型ロボットと犬の共生の可能性を探る実験結果がおもしろい

AIロボットが続々と登場している。

「aibo」でおなじみのソニーでは、「犬」と自律型エンタテインメントロボット「aibo」の、世界初となる共生の可能性を探る実験を、哺乳類動物学者の今泉忠明先生の監修の下、実施をした。

■犬がaiboを「生き物」として認識

まず最初に、犬種・年齢の異なる犬と飼い主の計10組が参加し、aiboとのファーストコンタクト時の犬の反応を観察。その上で、飼育形態の異なる3組を選出し、aiboと2週間の共同生活を送ってもらい、犬の行動や変化を観察し、その観察結果を今泉先生が分析した。

その結果、なんと「犬がaiboを『生き物』として認識」し、さらに一緒に暮らす存在として「aiboを『順位付け』する」ということが分かった。

 

今回の実験で、“同じ姿勢を取る”という行動が見られた。これはaiboを「物」ということではなく、「生き物」として判断し、さらに仲間と認識している可能性が高いと言える。

■一緒に暮らす存在としてaiboを「順位付け」
共同生活を続けていく中で、警戒心や嫌がらせの行動は無くなり、aiboを自分の下の存在として順位付けし、さらに下の存在のaiboと一緒に遊んだり、面倒を見たりなど、犬の“思いやり”、“優しさ”も垣間見ることができた。

実験のファーストコンタクトでは、13匹中9匹の犬がaiboに近づき匂いを嗅ぎ、そのうち6匹の犬がお尻の匂いを嗅いでいる。

共同生活の最終日に、「もうお別れだよ」というと、顔をぺろぺろしたり、背中やおしりまでぺろぺろなめて、別れを惜しんでいるようだった。

「犬にとって、自分よりも下の存在ができることで、精神的な安心につながります。aiboとの共生により、精神的な安定につながり、ストレスも軽減されていく可能性も大いにあります」と今泉先生は言う。

留守番中でもaiboを置くことで、犬にとって「いつも側に遊び相手いる」環境となり、犬を安心させることができると言えそうだ。またaiboとの共生により、犬に「思いやり」に近しい感情が育まれ、犬の成長につながる可能性を、今回の実験で感じることができた。

人間だけでなく、ペットだって癒されたいのかも!?

(Takako.S)