マリオットが展開する世界中のホテルでプラスチックストローを廃止する方針を発表

地球温暖化や大気汚染、マイクロプラスチック拡散による海洋汚染などが地球規模で懸念される現代。

今日のホスピタリティ業界を牽引するマリオット・インターナショナルは、世界30ブランドにわたる6,500軒以上のプロパティにて、使い捨てのプラスチックストローやプラスチックマドラーの使用を廃止する方針であることを発表した。

この計画が今後1年で完全に導入された場合、10億本以上のプラスチックストローと、約2.5億本のプラスチックマドラーを削減できる。

マリオット・インターナショナル 社長兼最高経営責任者、アーニ・ソレンソンは「アメリカにある大企業の中でもいち早く、世界各地のホテルにてプラスチックストローの使用を削減する方針を発表することができ、大変誇りに思います。プラスチックストローを廃止することは、当社が責任をもって事業を運営していくにあたり、滞在するお客様が環境の為にできる最も簡単な方法の一つです。毎晩100万人以上のゲストが当社のホテルに宿泊いただいていることを踏まえると、この計画がプラスチックへの依存を減らす大きな一歩になると考えています」とコメントした。

マリオット・インターナショナルのプラスチックストロー削減計画は、ホスピタリティ企業が事業の持続可能性を高めるため、またプラスチックの消費を削減するための最新の“変化”となる。

■マリオットの取り組み
本年初め、マリオット・インターナショナルは約450軒に上るセレクトサービスホテルにて客室にある使い捨ての小さなアメニティボトルをディスペンサーに置き換え始め、廃棄物を削減した。年末までに北米にある1,500軒以上のホテルで新たなディスペンサーが導入される予定で、その結果廃棄処分となる3,500万本以上のプラスチック製アメニティボトルを削減できる。

■環境への貢献
昨年、2025年までに埋め立て廃棄物を45%削減し、社内で上位10位の製品購入カテゴリーに対し各製品を責任を持って調達するという、これまでになく意欲的な持続可能性及び社会的影響力へのゴールを打ち出した。

これらのゴールやその他環境保護プログラムは、環境への影響を軽減するとともに、社会的、環境的、そして経済的問題に呼びかける当社の「サーブ360: あらゆる角度からの慈善活動」の一環である。

■世界各地のホテルがプラスチックストローを廃止へ
世界各地のホテルがプラスチックストローの廃止の取り組みを始めている。

イギリスでは2月に、60軒以上のホテルがプラスチックストローの廃止を開始し、ゲストの希望がある際には代替的なストローを提供。都市部のブティックからオーシャンフロントのリゾートまで、多岐にわたる数多くのプロパティがこのプロジェクトを牽引している。

マリオット・インターナショナルのプラスチックストロー削減計画は、2019年7月までに直運営およびフランチャイズ運営すべてのホテルにて実行する予定だ。

地球環境を守る対策は個人レベルでもささいなことでも、できるだけのことを気にかけて生活したい。

(MOCA.O)