人間と犬との関係は、飼い主とペットというよりパートナーに近いといわれる。それもそのはず・・!家族の一員として多くの時間を共有し、喜びも悲しみも分かち合うのだから。愛犬家のみなさんなら、身近にいるワンちゃんが、時に周囲にいる誰よりもあなたのよき理解者になっていると感じることはないだろうか。
とあるマラソンランナーと、レースに紛れ込んだ子犬の運命的な出会いを描いたノンフィクション書籍『ゴビ 僕と125キロを走った、奇跡の犬』が、ハーパーコリンズ・ジャパンから発売中だ。言葉はわからなくても心で通じ合えた人と犬との感動ストーリーなのでぜひとも紹介したい。
■涙なしには読めない!人と犬との感動ストーリー
2016 年初夏。7日間かけて250kmを走るゴビ砂漠マラソンに挑戦するためスコットランドからやってきたランナー・ディオンは、レース2 日目、スタート地点に紛れこんだ小さな迷い犬・ゴビが自分をじっと見上げているのに気づいた。ゴビはなぜか彼のそばを離れず、レースが始まると一緒に走り出す。この出会いが、ディオンの人生を大きく変えていく。この話は、多数のメディアで取り上げられて話題になり、BBCサイトの動画再生回数は1400万を超えたという。
調子の悪いときはディオンの側にそっと寄り添う。しばしの別れの後の再会ではディオンに駆け寄り尻尾をちぎれんばかりに振ったりと、ゴビの仕草からはディオンへの溢れんばかりの愛が伝わってくる。また、いくつもの驚くような奇跡には思わず涙を誘われる。何度か訪れる試練を彼らはどのように乗り切ったのか、最後はハッピーエンドで終わるのだろうか。話の展開にも興味をそそられるが、人間と犬との関係について改めて考えさせられる話だ。愛犬家の方もそうでない方も、一度ひも解いてみてはいかがだろうか。
―『ゴビ 僕と125キロを走った、奇跡の犬』―
ディオン・レナード[著] 夏目大[訳]
発売中 1,728円(税込)/四六判ソフトカバー
動物との出会いが私たち人間の人生を変えるのは、何も犬に限ったことではない。一匹のハリネズミとの出会い、一羽のペンギンとの出会いが、一人の男性の人生を変える、そんなハートフル感動実話も刊行されているのでそれぞれ紹介したい。
■手のひらサイズの小さなハリネズミがぼくに“幸せの意味”を教えてくれた!
イタリア人男性マッシモは、ある日1匹のハリネズミと出会う。親とはぐれたらしく迷い子になっていた、わずか25グラムしかない、生まれたばかりのハリネズミ。マッシモは助けたその子を“ニンナ”と名づけ、ともに暮らしはじめる。その出会いが、いつしかマッシモの人生を変えていき── 彼が〈ハリネズミ病院の先生〉になるまでを綴った、感動ノンフィクションだ。
―『25グラムの幸せ ぼくの小さなハリネズミ』―
マッシモ・ヴァケッタ・アントネッラ・トマゼッリ[著] 清水由貴子[訳]
発売中(税込)/四六判ソフトカバー
■たった一羽、生き残ったペンギン── 君を助けたあの日、すべては始まった。
冒険好きの若き教師トム・ミッチェルは南米旅行中、プンタ・デル・エステの海に立ち寄った。待ち受けていたのは、オイルにまみれて浜辺で息絶える数千羽のペンギンたち。だが、その中にただ一羽、生き残っていたペンギンがいた──。助けられたペンギンは「フアン・サルバドール」と名づけられ、やがて学校の屋上で暮らすように。教師とペンギン、ふたりが最高の〝親友〟になるまでを綴った感動実話だ。
―『人生を変えてくれたペンギン 海辺で君を見つけた日』―
トム・ミッチェル[著] 矢沢聖子[訳]
発売中 1,620円(税込)/四六判ソフトカバー
小さな生き物たちが人間とどのような関係を結ぶのか、人間に何を教えてくれたのか。いずれも実話だからこそ心揺さぶられる。
◆ハーパーコリンズ・ジャパン
http://www.harpercollins.co.jp/
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