女性へのお土産にも最適! 南仏・マルセイユの「せっけん」を求めて

「マルセイユせっけん」というのを、ご存じだろうか。何年か前に日本にも入ってきた、100%天然由来の肌に優しいせっけんである。

地中海性気候ゆえに、一大オリーブ生産地でもある南仏プロヴァンス地方。そのオリーブ油を使って作られるのが「Savon de Marseille(マルセイユせっけん)」。動物性油脂を使って作るのは禁じられているとか。

マルセイユだけでなく、南仏ではどこの土産屋でもマルセイユせっけんが売られている。可愛らしい缶に入った物から巨大なブロック状のものまで、自分用・家族用・お土産用と様々な用途に選べて便利。

南仏独特の陶器製のせっけん入れやラベンダーなどとセットになっている物もあるので、こちらはお土産にぴったり。女性に喜ばれるアイテムだ。

よく見かけるのは、まさにオリーブ色をしたオリーブのせっけん。他にも茶色のものがあるが、これは「miel(はちみつ)」とのこと。

伝統的な物だと荒削りで、いかにも「手作り」な感があり、また無着色なので色合いにばらつきがある。これが天然の風合いだ。

マルセイユには昔ながらの製法を守っている店がある。ひとつは日本にも輸入されて注目されている「La Compagnie de Provence(ラ・カンパニー・ド・プロヴァンス)」で、リキッドソープが大人気。

もうひとつは「La Licorne(ラ・リコルヌ)」というメーカーで、日本では見たことがないので工場直売店を訪ねた。

マルセイユの旧港から少し離れ、下町の雑然とした雰囲気の道を行くと、突然現れる「La Licorne」。店自体は見つけにくいのだが、近くまで来るとせっけんの匂いがしてくるので気が付く。

店舗はいかにも工場併設といった素朴さがあるが、店一面にずらりと並んだせっけんには驚かされた。

ベースとなるオリーブ油を使ったせっけんに、天然由来の素材が入り様々な色や香りのせっけんが並んでいる。ラベンダーやバラと言ったハーブ、はちみつや緑茶など良い香りがする。

1kgの大きな塊から、手頃に使える100gの塊まで色々と取り揃えてあるので、好きなサイズ、好きな香りを選ぼう。

マルセイユせっけんは天然由来のせっけんなので、肌の状態が悪い人にも、赤ちゃんにも使える優しさ。また体は勿論、顔から髪まで洗える万能のせっけん。南仏プロヴァンスを訪ねたときは、是非試して欲しいオススメの逸品だ。

(田原昌)