日本でも身近な存在となっているH&Mだけに、これからデザインの傾向はぜひつかんでおきたい。
H&MはSTUDIO S/S 2018レディース・メンズコレクションを、パリ・ファッションウィーク期間中にリヴォリ通りの装飾芸術美術館(Musée des Arts Décoratifs)にて発表。
昨年導入した「See Now Buy Now」のファッションショーを開催する。
コレクションについては2月28日のショーの直後オンライン(hm.com) で、3月1日から世界の限定店舗(日本では渋谷・新宿店)およびオンラインにて展開。
H&M STUDIO S/S 2018のキーとなるインスピレーションは日本のミニマリスティックなデザインと控えめな優雅さ。
また、H&Mは、装飾芸術美術館での大規模な日本をテーマにしたエキシビションへのスポンサーシップを発表する。
展覧会は年内に開催し、日仏間の文化交流を祝い、日本の欧米文化への影響を考察する内容となる予定。
H&Mデザイン・ディレクター、パニラ・ウォルフォルトは「装飾芸術美術館はとても美しく象徴的な会場です。また、年内に大規模な日本のアート展が開催される場所で、H&M STUDIOのコレクションを発表できることはとても素敵なタイミングです。このエキシビションのスポンサーを私たちが務めることを光栄に思います。日本の持つ美とデザインの感性を掘り下げる機会になると確信しています」とコメント。
パリでのショーに先立って、2018春夏コレクションのルックブックが公開し、スーパーモデルのサスキア・デ・ブロウとクレマン・シャベルノー、そして期待の新星シャネル・ナイジャスが起用。
レディースウェア、メンズウェアいずれもリラックスした雰囲気のクリーンなシルエットとワークウェアの影響を受けたタッチが特徴となっている。
レディースウェアについては、明るさが際立つカラーで全身プリントの優雅なフルレングスのドレス、パンツの上に着られるイージーなチュニック、実用的な仕立て、主張のあるニットに重点を置いている。
一方、メンズウェアについては、テーラードのジャケットや、遊び心のあるシルエット、カラー、贅沢な縫製のシャツやクルーネックのセーターに特に注力。
シンプルなデザインの中にも、しっかりした主張が感じられる。