東北らしい華やかな季節の移ろいを気鋭のアーティストが紡ぐ

 

海と人、水と人との、新しいつながりを「うみだす」水族館『仙台うみの杜水族館』と、パリを拠点に世界で活躍するアーティストの河原シンスケ氏とコラボした特別企画展「うみに咲く杜」。東北の春から初夏にかけての華やかな季節の移ろいを、水族館全体で表現するという企画だ。

 

 

特別企画展「うみに咲く杜」は、エルメス、バカラ等の広告を手掛ける世界的なアートディレクター・河原シンスケ氏と初めてコラボレーションするもの。“桜”や仙台にゆかりのある“青葉”など、東北らしい季節感あふれる要素を「和」をテーマに仕上げた。

また展示テーマを2期に分けて展開。「うみに咲く杜〜MOMOIRO〜」(3月21日〜5月6日)では、綺麗に咲き誇る桜の花々をイメージし、「うみに咲く杜〜MIDORI〜」(5月7日〜7月8日)では、東北の初夏を象徴する青葉を想起させるイメージを打ち出していく。

■エントランスにはオリジナルの杜が出現!
うみの生きものたちが描かれているエントラスの壁面では、河原氏が描き起こした「うみに咲く杜」との融合が楽しめる。原画除幕式では河原氏本人も来館。
日時:2018年3月11日(日)9:00

■河原シンスケ氏ワークショップ
河原氏と一緒に作品を作るワークショップ『「うみに咲く杜」をつくろう』を開催。世界で活躍するアーティストと一般来館者が一緒に作品作りを行う貴重な時間だ。
日時:2018年3月11日(日)11:00,13:00

■「うみはともだちセレモニー」
未来を担う子供たちに向けた河原氏のメッセージや、マリンピア松島水族館で実際に震災を経験したトレーナーが当時の様子を語り、14:46に全館で黙とうを行う。

時の経過とともに震災の記憶が薄れてしまわないように、そして震災によって「脅威の海」となってしまった海ではなく、海と共に生き、海からの多大なる恩恵を授かっている「恵みの海」という魅力を伝えたい。
日時:2018年3月11日(日)14:25~

■生きもの・植物とが一体となった空間美
壁面が巨大なスクリーンとなっている「ウェルカムホール」では桜や青葉が舞い、生きものたちが杜を駆け回る世界を表現されている。さらに、今回初めてアクアポニックス(aquaponics)と呼ばれる魚と植物との融合展示ができる水槽を設置して世界観を作り出す。

■360°大パノラマプロジェクションマッピング
「最新テクノロジーで海に包まれる!」をコンセプトに360°大迫力の世界が楽しめる大水槽「いのちきらめくうみ」では、2万5000尾のマイワシたちが主役となり、躍動感あふれる群れの泳ぎで魅了するプレミアムショー「Sparklingof Life & Music」と河原氏が描くキャラクターとの共演「360°movie杜と生きる」を展示。

■月とくらげのいやし
「月」をテーマにクラゲたちが優雅に舞い、空間全体で様々なクラゲに包み込まれる演出が人気のエリア。このエリアで投影されるマッピング映像に、咲き誇り舞い散る「桜」・初夏を感じる「青葉」を追加。

■つながりギャラリー
震災後、世界各国からの支援や協力といった「世界との絆」を感じさせる展示を行う「つながりギャラリー」では、河原氏が描き起こした原画をはじめ、これまでの作品やパリでのチャリティー活動の紹介などをしている。

東北らしい華やかな季節の移ろいを、気鋭のアーティストが「和」をテーマに紡ぎだす「うみに咲く杜」。震災の記憶と共に、人と自然の和を感じたい。

開催期間:2018年3月21日(水)~7月8日(日)
HP : http://www.uminomori.jp

(田原昌)