1700年代より続く、輪島塗の老舗が新プロダクトブランドをお披露目

輪島塗は、石川県輪島市で生産される優美さと丈夫さを兼ね揃えた漆器で、日本を代表する伝統工芸。“漆”は人の肌にとても近い塗料と言われており、“手触りや口当たり”に優れている。西洋の食事と比べて、器が口に触れる機会の多い日本だからこそ、長年受け継がれ進化してきた素材だ。

■伝統素材である“漆”を現代のクリエイターの感性でプロダクト

そんな、輪島塗の本場で、デザイン、木地作りから漆塗りまで、一貫して手掛ける「輪島キリモト」。このほど、世界で活躍する新鋭のクリエイターの感性と、これまで培ってきた伝統技術を組み合わせることで、“漆”という素材を改めて捉え直した新しいプロダクトブランド「IKI –by KOHEI KIRIMOTO」を立ち上げ。3月7日(水)~13日(火)の期間限定で伊勢丹新宿店にて、同ブランドの初お披露目及び販売を行う。

同ブランドは、日本古来の伝統素材である“漆”を現代のクリエイターの感性を取り入れながら、科学及びプロダクトデザインの側面から魅力を再定義し、プロダクトを開発する「輪島キリモト」の新ブランド。


第1弾のプロダクトとして、“漆”が自ら呼吸する、生きている素材であること、そしてその感触が人間の肌に近いという特性を最大限活用した「ヒトハダに一番近いコップ」(2万6,000円・税抜)、「ヒトハダに一番近いお椀」(2万3,000円・税抜)、「ヒトハダに一番近いボウル」(4万4,000円・税抜)、「ヒトハダに一番近いお皿 大」(3万3,000円・税抜)、「ヒトハダに一番近いお皿 小」(1万6,000円・税抜)の5つを開発。

これらのプロダクトは、3月7日~13日の期間限定で伊勢丹新宿店にて初の販売を行い、以降本格的な展開を予定している。


同ブランドのディレクターは、「輪島キリモト」代表の桐本泰一の実の息子である、25歳の桐本滉平が務めており、新しい形で伝統工芸の継承を目指している。文部科学省の留学プロジェクト「トビタテ!留学JAPAN」の4期生として、フランスのパリで輪島キリモトの商品を販売した経験が今回のプロジェクトのきっかけとなったという。

今後は海外での同ブランド展開も視野に入れているとか。

また、業種問わず新しい価値を生み出し続けている現代のクリエイターを代表して、The Breakthrough CompanyGOの三浦崇宏氏、QUANTUMの井上裕太氏、TBWA\HAKUHODOの徳野佑樹氏が同ブランドに参画。

肌に柔らかく寄り添い、人の一生に息長く寄り添う。そんな“漆”と出会ってみては?

(R.Hirashima)