文化的な障壁や相違を克服しようという、新世代の希望を体現するアート作品が登場。
「FENDI」による「F IS FOR… (エフ イズ フォー…)」から、初めての試みとなるアートワーク「The Ring of The Future(ザ・リング・オブ・ザ・フューチャー)」が発表された。
イタリア・ローマを代表するラグジュアリーブランド、フェンディが2017年2月に立ち上げた、ミレニアル世代によるミレニアル世代のためのデジタルプラットフォーム「F IS FOR… (エフ イズ フォー…)」。その1周年となる今回、世界中から集まった国籍の異なる6人の若きアーティストたちによるアートワークが共同制作された。
イギリスのゲイリー(Gary)、イランのケイヴ(Cave)、アメリカのヒレル・スミス(Hillel Smith)、香港のロエス(Roes)日本のキャスパー(Casper)、そして韓国のジョダエ(Jodae)が、視覚的に抱擁を想起させるイエローの大きな円の中に、それぞれ自国の言語でFUTUREという単語を描き、最後の文字が次の文字に溶け込み、文化が融合する魅惑的なループを形作っていく。
新たな共有言語によって、それぞれのスタイルを、そしてさらには自分たちの文化を融合させる。彼らは才能を結集して、自分自身のものでありながら他者のものでもあるアートを生み出し、仕上げていく。
新しいアートのメルティングポットの中で6通りのコミュニケーションが 、英語から日本語へ、ヘブライ語からアラビア語へ、そして中国語から韓国語へとあらゆる障壁を克服し、「Fearless Future(「恐れを知らない未来」の意)」を目指すという、ひとつのポジティブなメッセージを伝えるというものだ。
アートによって文化がつながる。「F IS FOR…」の目指す世界が、リングに現れている。
URL:http://www.fisfor.fendi.com
(田原昌)