イギリスのトラディショナルなスタイルに遊び心を加えた独自のスタイルを提案し続けるファッションブランドPAUL SMITH(ポール・スミス)。
国内外のファッションピープルを虜にし続ける同ブランドが、2018年の秋冬コレクションを発表した。
ドリーミーな世界観に注目
ポール・スミス2018年秋冬コレクションは幻想的な色使いやモチーフ、刺繍など、未来をイメージさせるドリーミーな世界観が特徴的。
伝統的なテーラリングを基本にしつつ、ソフトでよりリラックスしたスタイルを表現し、平和でポジティブなムードが溢れる。
コレクションはスーツというアイテムを尊重しつつも、素材やデザイン、着こなしを再考し新たに提案。
滑らかなサテンのラペルとプリーツのディテールが特徴的なテーラードコートは、ウールジャカード素材の袖に踊る妖精のモチーフが織りで表現されている。
一方でシングルジャケットは、ハウンドトゥースとプリンスオブウェールズの2種類のチェックをさりげなくパネル使いで組み合わせたり、ブリティッシュテーラード生地に異なる質感のレザーを組み合わせ、柄や素材の豊かなミックスを試みたり、意欲的なデザインが満載だ。
今シーズンやや長くなったジャケットの着丈には、80年代にポール・スミスが積極的に提案していた自由でリラックしたスーツの着こなしを反映。
ミューテッドカラーは色鮮やかな赤を一層引き立て、英国の挿絵画家、エドマンド・デュラックにインスパイアされたロマンティックなカラーパレットにはミッドナイトブルー、ディープパープルをはじめとする宝石のような豊かな色彩が並ぶ。
コレクションの中でも特別な存在感を放つのは“Dreamer”プリントで、ラムズウールやモヘアのニットにも繊細かつヴィヴィッドに編み込まれている。
ウィメンズのテーラードアイテムは、メンズと同じくリラックした雰囲気でありながら、ジャケットはウエストをマークし、女性の体にラインに自然に沿うシルエットが特徴的。
カッティングの美しいサテンドレスはエフォートレスなエレガンスを体現し、ポールが描いた花をヒントに、リボンで花を表現したアップリケディテールのドレスが華やかさを加える。
アウターは着丈が長く、伝統的な英国素材を使用したエプソムコートは目の覚めるようなターコイズブルーなどのカラーリングで登場。
重厚感のあるレザーコートはデュラックにヒントを得た宝石のようなリッチな色合いに染められている。
研ぎ澄まされたセンスと遊び心でスタイルのマンネリを打破するポール・スミスの2018年の秋冬コレクション。
今から商品リリースを心待ちにしたい。
Hair by Cim Mahoney using L’Oreal Professionnel Paris
Make-up by Petros Petrohilos using MAC
Nails by Jenni Drarper using OP
PAUL SMITH LIMITED
PAULSMITH.CO.JP