個性ある3つの建物を味わう 四万温泉「積善館」

江戸時代の創業から300年以上の歴史があり数多くの文人墨客が逗留してきた積善館。古くから湯治場として人々が集った四万温泉に佇み本館・山荘・佳松亭の3つの建物で構成される。

県重要文化財に指定される本館は当時の建物そのままに湯治場の雰囲気が残り、旅館とは異なる「湯治体験」を味わえる。

国登録文化財の山荘は桃山様式造りを取り入れた優れたデザインが特長。半露天風呂付きの大正モダンなデザインの和洋特別室やベッドルームの付いた和洋室など名工の技術が光る部屋揃い。

山荘よりさらに奥の高台に建つ佳松亭は深い松林の中で優雅と静寂の贅を極めたひとときを体験できる。

3つの建物は館内渡り廊下で繋がり、廊下を渡るたびに異なる時代へとタイムスリップするよう。

大浴場は大正ロマネスクを用いた本館の大浴場「元禄の湯」、混浴の「岩風呂」、山荘に空いていれば利用できる貸切湯「山荘の湯」が2か所、佳松亭にある樹々に囲まれ広々とした「杜の湯」の内湯と露天風呂があり館内の温泉巡りも楽しい。

さらに佳松亭には予約制の貸切湯「積」と「善」を用意。

元禄の湯はタイル張りの床に5つの浴槽が並び、大きなアーチ型の窓や高い天井が大正浪漫を感じさせる。

食事は宿泊する3館により異なり、夕食に部屋食を希望する場合は佳松亭の宿泊を。

月替りの会席料理をゆっくりと部屋でいただける。厳選した食材を手間をかけ丁寧に調理された繊細な料理をご堪能あれ。

 

住所:群馬県吾妻郡中之条町四万温泉

積善館 公式サイト:http://www.sekizenkan.co.jp/

 

(小椚萌香)