2018年、靴の歴史が変わる!?
スマートフットウェアを開発するno new folk studioは、足の動きを精細に記録し、AIが解析するスマートフットウェアのプラットフォーム「ORPHE TRACK」を発表。また、1月9日(火)~12日(金)、米・ラスベガスで開催される家電の見本市CES 2018にて、コンセプトスニーカーとともに、ORPHE TRACKのデモを展示する。
ORPHE TRACKは、すべての靴をAI搭載のIoTシューズにするためのプラットフォーム。その3つの革新的機能をご紹介しよう。
AIを搭載するセンサーモジュール「ORPHE CORE」を内蔵。ORPHE COREは靴から取り出して交換できる。寿命が1年ほどとされるスポーツシューズにおいて、電子部品を交換可能とすることで経済性に配慮している。
6軸モーションセンサー・気圧センサー・振動モーター、そして、STマイクロエレクトロニクス社の最先端のマイクロコンピューター「STM32L4+」シリーズを内蔵し、低消費電力かつ高速処理を実現。リアルタイムで高精度の運動解析とフィードバックを可能にした。
側面に配置されたLEDは、着用者の行動に応じて変化する。
■着用者の行動を学習するAI
ORPHE COREに搭載されるAI「ORPHE AI」は、足の動きのデータから機械学習を行い、ランニングフォームのコーチングや健康状態のアドバイスを行う。
運動能力や健康状態と密接な関係にある“歩き”や“走り”を精密に記録して解析することで、生活を変革していく。
■靴メーカー向けにデザインのフレームワークを用意
また、ORPHE TRACKプラットフォーム適合の靴をデザインするためのフレームワーク「ORPHE FRAMEWORKS」を靴メーカー向けに用意。フレームワークに沿ってORPHE COREを内蔵できるようにデザインすることで、あらゆる靴がORPHE TRACKプラットフォーム対応に。
これまで靴メーカー単独では難しかった内蔵デバイスやソフトウェアの開発を靴のデザインと分離することで、まだ普及の進んでいない靴のIoT化を実現していく。
ORPHE TRACK、2018年夏より実用化を予定(販売価格未定)しているとのこと。発売が待たれる。
no new folk studio
https://no-new-folk.com/
(R.Hirashima)