日本海に面した富山県は、豊富な海の幸が魅力。その旬と言えばまさにこの季節「冬」なのである。
■冬の代名詞である「寒ブリ」や「紅ズワイガニ」も
「冬の富山」がオススメな訳は、旨い酒に旨い肴、温泉と旬魚を使った絶品の料理に舌鼓を打つ「粋な旅」を満喫できるから。年間を通して約500種もの魚が集まり、「天然の生け簀」と呼ばれる富山湾。冬の代名詞である「寒ブリ」や「紅ズワイガニ」など、数多くの魚が水揚げされている。
富山では各産地の市場で水揚げされるとすぐにセリにかけられ、とびきり新鮮なまま街の居酒屋や旅館・ホテルに届けられるという。鮮度が落ちやすい紅ズワイガニも、これ以上ないくらい新鮮なのだ。
冬の富山のグルメを堪能する特別な宿泊プランのテーマは3つ。
①とことんブリを味わう
②今が旬のカニを味わう
③旬の地魚を刺し身で味わう
参加施設は、富山市、高岡市、魚津市、氷見市など9市町の26施設。2018年2月28日まで。
■富山湾鮨 一献セット
富山の地魚だけを使用して握られる「富山湾鮨」は、必ず食べたいグルメのひとつ。さらに水がおいしい富山は、地酒も自慢だ。
「富山湾鮨 一献セット」は、富山の地酒、旬の地魚刺身盛り合わせ、富山らしい酒の肴、富山湾鮨5貫(汁物付き)。その日のおすすめのネタに合う地酒を、旬の地魚を知り尽くした店主が厳選。
提供店は、富山・射水・高岡・氷見・魚津・滑川の各市内の20店。
■富山の伝統工芸を体験する旅
富山県内の各工房で、職人から直接手ほどきを受けられるクラフト体験を通して、多様な富山の伝統産業を体感することができる。旨い酒、旨い肴、温泉と旬魚を使った料理を堪能した翌日は、これらの工芸体験で、自分ならではの「粋な旅」を締めくくってみてはいかがだろうか。(全て要予約)
①螺鈿細工(らでんざいく)体験(3500円〜)
漆器の装飾技術のひとつ、螺鈿細工の体験。箸や棗(なつめ)に螺鈿細工を施す。
②消し蒔絵体験(1080円〜)
漆器の装飾技術のひとつ、消し蒔絵の体験。蒔絵筆で絵付けをする。
③彫刻体験(6000円)
ノミや彫刻刀を駆使する高度な技術を持つ井波彫刻の彫刻師であり、仏師でもある石原良定氏に習い、仏頭やお地蔵様の制作体験ができる。
④鍛金(たんきん)技法体験(3500円〜)
寺院用のおりんを創業から100年余り制作し続けている工房で、薄く延ばした錫製の板「すずがみ」を制作。
⑤伝統まち歩き+錫クラフト体験+抹茶&お菓子(3300円〜)
地元ガイドの案内で高岡鋳物発祥の地「金屋町」を歩いた後、150年以上の歴史を持つ由緒ある商店で、錫のクラフト体験ができる。
⑥職人に弟子入りできる宿
古民家をリノベーションした宿泊施設に滞在しながら、伝統工芸体験をする。
日本海の海の幸という自慢の「食」に加えて、富山の伝統工芸も得がたい体験になる。冬も魅力いっぱいの富山県に、旬を訪ねてみてはどうだろうか。
旬魚食通 宿泊キャンペーン:http://www.info-toyama.com/tokushu/wintershokutsu/
富山湾鮨 一献セット:http://www.toyamawan-sushi.jp/ikkon/
伝統工芸体験:https://just-toyama.visit-town.com/
(田原昌)