ものづくりの街、蔵前・浅草橋には女性が気軽に入れる飲食店が少ない。そんな場所に突如として現れたスタンディングバー「The Bridge」は、オシャレでフォトジェニックな店内に加え、充実した料理で女性客をも掴む。
元々鶏卵問屋の倉庫だった物件を改築。NYのアトリエをイメージしたモノトーンの店内に、Soul、Jazz、Funk、R&B、House等Black Musicを主体とした心地よいBGMが流れ、店内2階のプロジェクターにはNYの動画や写真が映し出される。
NYのシアターにインスパイアされた赤いネオンとクリプトン電球が印象的。店の象徴であるロングカウンターには毎晩多くの客が集い、中には丸テーブルが5脚、天井は2階まで吹き抜けていて開放的な作りだ。そして外カウンタースペースはペット可。休日の早い時間にペット連れで来店する客も多い。
フードはオーナーの地元、栃木の食材を使用した「栃木産牛のローストビーフ」や「栃木直送有機野菜のグリル」を提供する他、お酒にピッタリのニューアメリカン料理をリーズナブルな価格で提供。立ち飲みとは思えないクオリティーの料理が喜ばれている。
ドリンクは「Brooklynラガー」をタップで提供する他、都内でも珍しい栃木のクラフトビールもある。メインは栃木県上三川町の「プレストンエールブルワリー」の銘柄を気まぐれで変えていく。
ワインはグラス、ボトル共に10種類以上のラインナップで客を飽きさせない。また地場の地酒である鳥越神社の日本酒「江戸 鳥越」や、東京小売酒販組合の青年会が企画した限定酒「東京」も取り扱う。
人との繋がりを意識しているため、気軽に来れるようチャージ料サービス料は無し。自由に動けるように敢えて椅子を設けないボーダーレスなスタンディングスタイル、そして心地よいムードを創り上げるBGMにも拘っている。
人種、性別問わず、もっと多くの客に来て欲しい。蔵前の新たなメジャースポットになるべく、オープン半年を迎えた「The Bridge」の様々な取り組みは続く。
URL:http://riverheads-group.com/
(田原昌)