引退後、その独特のキャラクターで、バラエティ番組等で活躍中の加藤一二三氏。
産経新聞出版は、「ひふみん」の愛称で親しまれている将棋棋士(九段)、加藤一二三(ひふみ)氏の著書「[新装版]ひふみんの将棋入門」(四六判並製、208ページ、1200円+税)を刊行。
今年6月の引退後、初の刊行で、読んで将棋をすぐ指せるようになる入門書。空前の将棋ブームの火付け役となった中学生棋士、藤井聡太四段についての評価も記されており、初心者のみならず、将棋ファン必読の書となっている。
加藤氏は昭和29年、当時史上最年少の14歳7カ月でプロ入り。昭和33年、これまた史上最年少の18歳でA級八段に昇進し、「神武以来の天才」と呼ばれました。タイトル戦獲得は名人、十段、王位、棋王、王将の計8期。平成29年6月、77歳で引退するまで62年10カ月にわたる棋士生活を送り、通算勝ち数1324勝(歴代3位)、通算負け数1180敗(歴代1位)を記録。
平成28年12月には、14歳2カ月の史上最年少でプロ入りした藤井四段のデビュー戦で対戦し、62歳差という年齢差の公式戦としても注目を集めた。
本書は平成25年4月に産経新聞出版から刊行された「脳が活性化する!大人がもう一度はじめる将棋入門」の新装版。第1章と第2章では、駒の動かし方やルールを丁寧に説明し、第3章では3手詰めを中心に詰め将棋50題も収録しており、まったくの初心者にも分かりやすい内容になっている。
また、藤井四段評が書かれているほか、第4章では「負けは次につながる」「美しいものは正しい」などユニークな将棋・人生論も披露しており、テレビでおなじみの「ひふみん」の素顔に迫れる一冊。
「[新装版]ひふみんの将棋入門」の主な内容
はじめに
第1章 基本ルールを学ぼう
第2章 知っておきたい役立つ法則
第3章 詰将棋に挑戦しよう
第4章 将棋の奥深い世界