高山市の宮川沿いの喫茶店「バグパイプ」でレトロな雰囲気を味わう

JR高山駅から12分ほどの場所に高山の人気観光スポット「さんまち通り(三町伝統的建造物群保存地区)」がある。古民家を改装した商店が軒を連ねる情緒ある通りで高山の小京都とも呼ばれる。

近くを流れる宮川には生活道路として幾本もの橋が架けられ、中でも朱色の欄干の「中橋」は美しい。

「中橋」より1本北の「筏橋」のたもとに「水出し珈琲」の看板を掲げたかわいらしい喫茶店を見つけ一休みすることに。

2階の窓辺には赤いゼラニュームが咲き、外壁にツタが絡み高山の街並みにアクセントを加える。

店内は重厚なインテリアと柱や椅子などは燻されたような濃いブラウンで統一され渋く落ち着いた空間。

カウンターにはノスタルジックな木製のチェアが並び、ステンドグラスの窓にはやわらかいシルエットの白いカーテンがかかる。

いつからか時が止まっているような雰囲気を醸し出す中で、壁に掛けられたいくつかの時計が時を刻むのが不思議な感覚。

メニューには看板商品の「水出し珈琲」のほか、トーストやサンドイッチ、紅茶、ココア、自家製ケーキ、自家製ヨーグルト、地ビール、飛騨高原ハムなど。

飛騨高山で育ったフルーツを使った生ジュースをいただきながら昭和レトロな雰囲気をも存分に味わせていただいた。

知らずに入ったのだがこちらの「バグパイプ」は高山市を舞台にしたアニメ「氷菓」で登場する「パイナップルサンド」という名の喫茶店のモデルだそう。

米澤穂信氏原作の学園ミステリーがアニメ化された「氷菓」は実写映画化され、11月3日公開の予定だ。

 

【バグパイプ】

住所:岐阜県高山市片原町75

 

(小椚萌香)