東日本大震災の復興支援として制作された、移動式コンサートホール「アーク・ノヴァ」が東京で初めて16日間展示

東京ミッドタウンが開業10周年を迎える。それを記念して、「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 2017 in 東京ミッドタウン」を、9月19日(火)から10月4日(水)まで開催。

このほど、そのイベント内容が決定した。


東日本大震災の復興支援として制作された、巨大な移動式コンサートホール「アーク・ノヴァ(ARK NOVA)」映画の上映会やコンサートを開催する。

アーク・ノヴァは、伝統あるスイスの音楽祭「ルツェルン・フェスティバル」と日本で海外オーケストラの招聘などを行う音楽事務所「KAJIMOTO」が、東日本大震災の復興支援のために発案。

世界的建築家の磯崎新氏と英国人彫刻家のアニッシュ・カプーア氏によってデザインされた、高さ18m、幅30m、奥行36mの巨大な移動式コンサートホール(収容人数494名)だ。


2013年から2015年にかけて、松島、仙台、福島の3カ所で計3回展示され、コンサートやワークショップを開催し、延べ1万9千人を動員した。

東京ミッドタウンはこの取り組みに賛同。震災から6年半を迎える今秋、「アーク・ノヴァ」を東京で初めて16日間展示し、各種イベントを行う。

■「一般公開」9月20日(水)~24日(日)、30日(土)、10月1日(日)

期間中は、内部の一般公開日を設け、被災地で行われたクラシックを中心とした演奏会やワークショップなど、当時の様子や「アーク・ノヴァ」に関するパネル展示を行う。

■「アートシアター」9月22日(金)~24日(日)

「アーク・ノヴァ」の中で芸術性の高い映画3作品を鑑賞できる。上映作品は、9月22日(金)「アメリ」(2001年)、23日(土)「オペラ座の怪人」(2004年)、24日(日)「ビッグ・アイズ」(2014年)

■「六本木アートナイト スペシャルプログラム」9月30日(土)~10月1日(日)

夜通しさまざまなアートに触れ合えることで人気の、六本木のアートの祭典「六本木アートナイト」が今年もやって来る。「六本木アートナイト」の特別プログラムとして、建築設計に携わった世界的建築家の磯崎新氏、ルツェルン・フェスティバル芸術総監督のミヒャエル・へフリガー氏、KAJIMOTO代表の梶本眞秀氏の3名によるトークイベントや、ミニコンサートなどを予定している。

■「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ スペシャル・コンサート」10月2日(月) 、4日(水)

10月に来日公演を行うルツェルン祝祭管弦楽団のメンバーをはじめ、ルツェルン・フェスティバル・アカデミーの修了生、「アーク・ノヴァ」福島開催の際に会場を感動で包んだ声楽家・藤木大地氏やギタリスト・大萩康司氏、ソロのチェリストとして活躍する横坂源氏などを迎え、バッハ「無伴奏チェロ組曲」などの室内楽を中心にしたミニコンサートを開催する。

また、10月2日(月)の19時からは、コンサートに加えて、出演者およびゲストによるシンポジウムを開催。被災地でコンサートを行った当時の話をまじえながら、“芸術ができること”を考える。

日時や料金など、イベントの詳細はこちら( http://www.tokyo-midtown.com/jp/event/3641/ )で確認してほしい。

(R.Hirashima)