金沢の伝統文化を未来につなぐリノベーションホテル「KUMU 金沢-THE SHARE HOTELS-」

シェアオフィスに店舗シェア・カーシェア・ルームシェア・シェアハウスなど、世の中はシェアブームである。

だから「シェアホテル」と聞いて、“部屋をシェアするホテル?でも知らない人と一緒に寝るのは嫌だなあ”…と思ったら、「KUMU 金沢」のコンセプトは違った。つまり、“シェア”するのは部屋ではなかったのである。

では、何をシェアするのか。

 

「KUMU 金沢」は、市内中心部のオフィス街、観光名所である“近江町市場や尾山神社”に近く、兼六園、金沢駅へも徒歩圏内の場所に位置する築44年のオフィスビルをリノベーションして誕生。しかも、コンセプトは「金沢の伝統文化を未来につなぐ文化サロンとなること」を目指す。だから、まちに開かれたシェアスペースでは、工芸作家や茶人、僧侶、アーティスト等とともに金沢の伝統文化にちなんだ多様なコンテンツを展開していく。

つまり、“シェア”の意味は、ホテルの部屋を供給で使用することではなく、“ホテルそのものがまちに開かれたシェアスペース”との意味なのである。

ティーサロン「KISSA & Co.(キッサ アンド コー)は、“お茶と仲間が集うティーサロン”として宿泊者以外の方々にも気軽に利用でき、待ち合わせのほか、読書や仕事の利用もOK。空間を仕切る事で部分的にレンタルスペースとしての利用もでできる。ほかにも、館内2か所(3階と5階)に設けられたティーラウンジ。ミーティングルーム、ルーフトップ(屋上空間)でプロジェクト合宿や、プレゼンテーション、朝ヨガや瞑想のワークショップ、野点茶会など、金沢の伝統を今に継承する工芸作家やアーティスト、茶人等の地域プレイヤーが、金沢の伝統文化を体験できるワークショップを開催予定だ。

 

すでに11月24~26日に、工芸都市・金沢にて開催するはじめてのKOGEIアートフェア「KOGEI Art Fair Kanazawa2017」(主催:KOGEI Art Fair Kanazawa実行委員会)の会場として決定しており、国内外のギャラリーが一堂に会し、芸術性、創造性の高いKOGEI作品を見ることができる。

ところで気になるホテルの部屋だが、客室は全て最大4名まで宿泊可能な個室で構成。茶会もできる炉が切られた畳敷きのお部屋から、2段ベッドで構成されるリーズナブルな部屋まで全6種。

COMFORT STYLE「STANDARD」 約27㎡  20,000円/室

COMFORT STYLE「SUPERIOR」 約33㎡/36㎡ 24,000円/室

ECONOMY STYLE「LOFT」  約30㎡ 18,000円/室

「KUMU 金沢」は、金沢の伝統を“汲む“場所だ。

ホテルというグローバルな場を舞台に、観光客や地域住民とともに、金沢の伝統文化をアップデートし、金沢の魅力を国内外へ発信していく。

「KUMU 金沢」は、8月30日オープンする。

URL:https://www.thesharehotels.com/kumu/

(Y.FUKADA)