東京2020オリンピック・パラリンピックの文化プログラムを先導する東京都のリーディングプロジェクト「東京キャラバン2017」が、いよいよ今週末8月19日(土)以降、京都にてスタートする。
2015年に東京・駒沢で始まった本プロジェクト。2016年はリオデジャネイロ、東北(仙台・相馬)、六本木にて、東京スカパラダイスオーケストラや女優の宮沢りえさんなど芸術文化界で活躍する様々な著名人が参加し、それぞれの圧倒的なパフォーマンスで延べ25,000人以上の観覧者を魅了した。始動から3年目を迎える今年は、さらに全国各地に出没。京都での開催後は、東京・八王子と熊本で、“文化サーカス”を繰り広げていく予定というから注目したい。
この「東京キャラバン」は、劇作家である野田秀樹さん発案の「人と人が交わるところに『文化』が生まれる」というコンセプトに賛同したアーティストがさまざまな分野から集い、新しい表現を創作する。
今回、京都でのパフォーマンスには、総監修を務める野田秀樹さんや2015年より参加している女優の松たか子さんに加え、EGO-WRAPPIN’のヴォーカリスト中納良恵さん、「食」を通じて表現するフードクリエイションの諏訪綾子さん、甲冑でのパフォーマンスが人気の書道家・青柳美扇さん、現代アーティストの木村舜さんなどが初参加。
また、京都を拠点に活躍するアーティストとして、祇園甲部芸妓の佳つ菊さん、祇園甲部舞妓の豆千佳さん、祇園祭鷹山保存会 囃子方、球乗り型ロボットで結成された村田製作所チアリーディング部なども参加。さらに、能楽師・津村禮次郎さん、“東京キャラバン”アンサンブルも参加し、さまざまな分野で活躍する才能溢れるアーティストがまさに“文化混流”することで、誰にも想像できない新しいパフォーマンスを創作するというから見物だ。
会場は世界遺産として知られる京都・二条城だ。また、二条城でのパフォーマンスに向けた稽古の様子を公開ワークショップとして、“覗き見”の感覚で見学できる催しもあるというから興味深い。
野田秀樹さんはこう言っている。
「文化とは退屈なものではなく、心を豊かにするもの。「東京キャラバン」とはその土地の方々と一緒に作る “見世物小屋”だ。見世物の基本である“わくわく”と“どきどき”が生まれる実験の場に、ぜひ“野次馬”として参加してほしい。」
歴史の重みを感じる京都ならではのこの会場で、新しいパフォーマンスが生まれる瞬間に立ち会ってみたいものだ。
◆開催概要
公開ワークショップ【東京キャラバン in 京都・亀岡】
日時: 2017年8月19日(土)13:00~17:00、8月20日(日)10:00~17:00
会場: 生涯学習施設・道の駅ガレリアかめおか コンベンションホール
観覧: 無料、申し込み不要
パフォーマンス【東京キャラバン in 京都・二条城】
日時: 2017年9月2日(土)、3日(日)18:00 受付開始、18:30 開場、19:00 開演 (20:00終了予定)
会場: 世界遺産・二条城 国宝・二の丸御殿前 特設ステージ
観覧: 無料、要事前申し込み
公式HP http://culture-project.kyoto/