怪魚とは怪獣のような1メートルを超える魚のこと。そんな怪魚を追い求め世界各地を冒険する若者がいる。「怪魚ハンター」と呼ばれる小塚拓矢氏が、世界49カ国を1075日かけて旅し、怪魚釣りに果敢に挑んだ冒険記「怪魚大全」(1994円・税込)が発売中だ。
富山県に生まれた小塚氏は、幼い頃から釣り好きだった。大学在学中に世界中の河川、湖沼を旅し数々の怪魚を釣り上げる。大学院2年のとき、アフリカの殺人魚ムベンガを釣るために日本を出発。61日目にしてついに体長1.4メートル、体重40キロのムベンガを釣り上げた。
その他、世界最大の有鱗淡水魚アマゾンのピラルクー、砂漠の巨人チグリス・ユーフラテス川のソング、黄金の虎南米のドラド、パプアニューギニアの淡水ノコギリエイ、ディンディ、北米の恐竜北米大陸最大の純淡水魚アリゲーターガーなど数々の怪魚を釣り上げてきた。
2012年には「シーラカンスの新生息地を発見し釣り上げること」を目的とした株式会社モンスターキスを起業。20代のうちにリストアップした釣りたい怪魚を全て釣るという目標を29歳で達成した。次の目標にしたのが深海魚だった。深海という新たなフロンティアで夢は膨らむ。
テレビやネットでも話題の若き怪魚ハンターが、世界のモンスターたちに挑んできた全記録。オールカラー336ページ、掲載写真900点という圧巻の本書は怪魚マニアのバイブルになること間違いなしだ。