タヒチと言えば、手付かずの自然や類い希な美しい景観、旅人を温かく迎え入れる人々など素晴らしい要素が満載な南の島。そんなタヒチにある118の島々のひとつ、ライアテア島にある古代宗教の祭祀殿「TAPUTAPUATEA(タプタプアテア)」が、今年の7月にユネスコの世界文化遺産に登録された。
■ライアテア島の「タプタプアテア」
ライアテア(RAIATEA)の意味はタヒチ語で「遙かなる楽園」「柔らかな光の空」。そんな島にあるポリネシア古代宗教の祭祀殿「タプタプアテア」の「MARAE(マラエ)」はタヒチ独特の文化。ヨーロッパの宣教師達がこの地に到着する以前、ポリネシア人の祖先が精神的な力の源である「MANA(マナ)」が宿ると信じた何百もの石を並べた神聖な場所だ。
■様々な魅力を持つ「ライアテア島」
タヒチ島の首都パペーテから国内線で45分、タヒチの島々の中で2番目に大きな経済の中心地「ライアテア島」は、様々なアクティビティーを体験出来る魅力的な島。
今回認定されたマラエのある歴史的なエリアに加え、標高1000mの美しく険しい山々と、海の両方の魅力を満喫できる美しい島だ。
ライアテア島の水深30m程の海底には「Nordby」と呼ばれる難破船を見る事ができるダイビング・スポットがあり、他にもダイバーを魅了するポイントが数多くある。またこの島を起点に近隣のフアヒネ島や著名なボラボラ島に航海したり、世界屈指の高品質バニラを生産しているタハア島への優雅なセーリングを楽しむことも可能だ。
■タヒチ観光
タヒチの島々は南太平洋にあり、日本から国際線直行便で約11時間の距離。手付かずの美しい自然やブルーラグーンに囲まれた118の島々は固有の文化を育み、独特のフレンチ・ポリネシア・スタイルの暮らしを垣間見ることができる。
タヒチ観光局は2016年より日本国内において「タヒチの島々『マナに包まれて(Embraced by Mana)』」と題したプロモーションを実施しており、タヒチの島々におけるポリネシア文化の豊かさとアクティビティーの多様性を強調している。今回の世界遺産認定によって、今後タヒチの島々を旅する人々が「タヒチの人々」「生活様式」「文化」「芸術」「工芸品」「エコツーリズム」など、より多くの魅力を発見する機会になるだろう。
美しい自然、独特の文化をぜひ体感して欲しい。
(田原昌)