「海の神」として漁業や航海など海上の安全を守る「大物主神(おおものぬしのかみ)」を祀り、こんぴらさんとして親しまれる金刀比羅宮(ことひらぐう)。
香川県仲多度郡琴平町の象頭山(ぞうずさん)中腹にあるため長い石段の参道を上ることでも有名。
石段は御本宮まで785段、奥社までは1,368段。
道中にも重要文化財の建築物や、美術品などを収めた御社が点在するのでゆっくりと見物しながら上ろう。
脚に自信がない方は境内前の大門までの365段の石段を上下している全国唯一の登山かごの利用も。
境内に入り、500段目あたりに資生堂パーラーがプロデュースするカフェ&レストラン「神椿」がある。
参拝の途中や参拝帰りに休憩するにはちょうど良い頃合いだ。
案内板に従い階段を下りるとテラスのあるセルフサービスのカフェ。椿をモチーフにした陶器製の壁が目を惹く。
カフェでは飲物のほか軽食やスイーツを用意する。
人気ナンバー1のスイーツは「神椿パフェ」。抹茶アイス、白玉、わらび餅、あんこ、寒天、黒蜜など和のテイストが満載。トッピングに地元の醤油風味の「チュイール」、和三盆の「シュトロイゼン」、香川特産の「小原紅早生みかんのコンポート」。最後に讃岐のかわいらしい伝統菓子「おいり」が散りばめられる。
毎月変わる「季節のパフェ」も人気。4月は、ほのかに桜香るアイスクリームの載った「桜のパフェ」。
爽やかな風が吹き抜けるテラス席でいただいた。
8月は「香川県飯田桃園のパフェ」。夏はバニラアイス入りのかき氷もラインナップする。
さらに下の階にはゆったりとした空間で資生堂パーラー伝統のメニューやコース料理などがいただける洋食レストラン。ランチとディナーを提供し、ディナーは予約制。
「神椿」は香川県が選ぶさぬき食材を美味しく提供する「さぬきダイニング」に認定されている。
豊かな自然と調和する美しい空間の中、さぬき食材を使った伝統的な洋食を楽しめるレストランだ。
こんぴら参りに「神椿」、お薦めである。
住所:香川県仲多度郡琴平町892-1
神椿 公式サイト:http://kamitsubaki.com/
(小椚萌香)