特急「あそぼーい」の期間限定運行を楽しむ!

■熊本大分キャンペーン・特急「あそぼーい!」7月より運行
熊本地震後に熊本県内への運行を休止している観光列車・特急「あそぼーい!」が、今年7月から12月までの期間限定で大分県の別府・大分〜熊本県の阿蘇の間を運行することが決定した。

キャラクター犬「くろちゃん」が出迎えてくれる特急「あそぼーい!」は、景観を満喫できるようにと、車両両端に全面展望のパノラマシートを備えているほか、ファミリー車両もあり、親子シートや遊び場、カフェなど楽しい仕掛けがいっぱい。

乗ることそのものが忘れられないイベントになる、D&S(デザイン&ストーリー)列車だ。

■大分県と宮崎県にまたがる手つかずの自然が、ユネスコエコパークに登録決定!
大分県と宮崎県にまたがる祖母・傾・大崩山系は、急な岩山や数々の渓谷など独特の美しい景観と、手つかずの原生的な自然を併せ持ち、希少動植物の宝庫としても知られている。

6月にはユネスコエコパーク(生物圏保存地域)として登録が決定した。「自然と人間社会の共生」ができているモデル的な地域として、日本ではこれで9件目の登録となる。

■再生可能エネルギーと大分グルメの鰻とドジョウ!
大分県は、再生可能エネルギーの自給率日本一。1925年に別府市において日本最初の地熱発電に成功した「地熱発電発祥の地」としても知られている。

注目したいのは、温泉で育てた鰻とドジョウ。

軟水の天然温泉にオゾンガスをいれて殺菌処理した養殖池で県内のシラスウナギを飼育。軟水温泉のおかげで、皮が軟らかく、美味しい鰻に育つのだそうだ。

そして寒さに弱いドジョウも、灯油ボイラーから温泉利用にシフトチェンジ。養殖プールに適温38度の温泉を掛け流しすことで、水温管理だけでなく、水質向上にも効果が出た。ふっくらとした身の、質の良い泥鰌は、東京を中心に出荷されている。

■大分県には「しいたけ作りの神様」がいて「椎茸神社」がある!
大分県の乾しいたけの年間生産量、消費量は全国首位。大型で肉厚、香りもよく、身体に嬉しい栄養素もたっぷり含まれている。

また、大分県には、しいたけ栽培技術の高さから「しいたけ作りの神様」と呼ばれる人もいるほか、しいたけ業界の守護神として「椎茸神社」が建っているという。

震災復興の応援も含め、温泉だけではない大分県の魅力を、是非体験して欲しい。

特急「あそぼーい!」:http://www.jrkyushu.co.jp/tabi/asoboy_beppu

(田原昌)