今回追加された新機能は、「オンカミング・レーン・ミティゲーション」と「ステアリングアシスト機能付BLIS」の2つ。そして、昼間でも自車の存在を周囲にアピールする「LEDデイタイム・ランニングライト」だ。
「オンカミング・レーン・ミティゲーション」の和訳は、「対向車線衝突回避支援機能」。対向車が接近しているときに走行車線から対向車線へ意図しないはみ出しを検知した場合は、ステアリングを自動で操作し、自車を対向車線から走行車線に戻すように支援する。
「ステアリングアシスト付BLIS(後車衝突回避支援機能付)」は、BLIS(ブラインドスポット・インフォメーションシステム)の進化版になる。
他の車両が自車の死角に入っているとき、または隣の車線の車両が後方から急接近している場合に、それらの存在に気づかず、車線から逸脱した場合、もしくはウインカーを使用し車線変更しようとして衝突の危険性が高まった場合に、ステアリングを自動で操作し、車両を車線内に戻すように支援するものだ。
いずれのシステムも、60~140km/hの速度域で作動する。
過保護にも思えるテンコ盛りの運転支援システムには、「ドライバーが過信しやすい」「ドライバーの運転技術が衰える」などと懸念する向きもあるが、それもすべて使う側の意識次第だろう。
システムのアシストを得て運転のストレスを減らし、システムに任せるところは任せ、ドライバーがこれまで以上に周囲の状況や交通のリズムに意識を向ければ、うっかり事故やサグ部で発生してしまうムダな渋滞などは必ず減っていくはずだ。
■主なグレードおよび価格
V90 T5 モメンタム=669万円~
V90 T8 ツインエンジン AWD インスクリプション=929万円
V90クロスカントリー T5 AWD モメンタム=699万円~
V90クロスカントリー T6 AWD サマム=829万円
XC90 T5 AWD モメンタム=779万円~
XC90 T8 ツインエンジン AWD エクセレンス=1,299万円
(zlatan)
画像元:ボルボ・カー・ジャパン
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