「世界一美しい」と言われるドイツの乳製品屋へ

ドイツには「Pfunds Molkerei(プフンズ モルケライ)」という、世界一美しい乳製品屋があるという。ドレスデンの中心部からやや離れているが、一見の価値ありと勧められたので訪ねてみた。

普通の街並みの中に、観光バスが止まって観光客が出入りしているのですぐに見つかる。それほど人気のある乳製品屋とはどのようなものなのか、わくわくしながら店内へ。

店内はまるで宮廷の一室のようだった。

「Villeroy & Boch」による手描きのタイルが全面に貼られ、青を基調とした雅なデザインに息を呑む。ギネスブックにも「世界で一番美しい乳製品屋」として登録されているが、それはこの美しい店内を眺めれば納得だ。(ただし、店内は撮影禁止)

1階ではチーズの販売や試食、美味しい牛乳が楽しめる。チーズも買えるが、お土産に最適な、可愛らしい絵が描かれた缶入り牛乳石鹸もオススメ。

また店内のタイル画が気に入ったら、それをそのまま描いた陶器製の朝食用プレートも素敵。「Japan」というタイトルの物もある。

€15.5でザクセンのワインと共に、チーズをテイスティングすることも可能となっているので、ゆっくり味わいたい人は是非。

もし時間が許すなら、2階に上がって一息つきたい。

美味しい牛乳を使った何種類ものミルクシェイク、アイスクリームをふんだんに使ったパフェ、ドレスデン名物の「Eierschecke(アイアーシェッケ)」、チーズ屋ならではのチーズケーキなど目移りするようなスイーツが待っている。

ここはザクセン地方の料理も提供しており、またワインとチーズのセットなどもあるので、甘い物が苦手な人でも大丈夫。

ドレスデンに行ったら、ちょっと立ち寄りたい名店。見るのも食べるのも素敵な乳製品屋だった。

(田原昌)