神戸開港150年記念・当時のレシピを再現した「ビーフシチュー」が復活

神戸メリケンパークオリエンタルホテルでは神戸開港150年を記念し、旧オリエンタルホテルで人気を博した伝統のビーフシチューとコーヒーを復刻する。

明治3年頃にオープンして以来、神戸を代表するホテルとして国内外で愛された「オリエンタルホテル」は、古くから料理に定評があった。しかし1995年の阪神・淡路大震災で被災し閉鎖され、多くのシェフたちは同じ年の7月に開業した「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」へと移る。

神戸開港150年の記念の年に、人気メニューであったビーフシチューの当時のレシピが見つかったこともあり、改めて旧オリエンタルホテルが神戸にもたらした食文化を称えるため、当時の味を知る人々の協力を得て伝統の味を再現。また、当時のコーヒーも合わせて復刻する。

試作を重ねる中、両ホテルの総支配人でもあった松下衛氏は「ぜひ神戸の皆さまに、神戸開港を記念して作られた伝統の味をご賞味いただきたい」とコメント。また、旧オリエンタルホテルのトップレストラン「スカイレストラン」の料理長であり神戸メリケンパークオリエンタルホテルの初代総料理長を務めた森光昭氏は、「若いシェフの皆さんが努力を重ねて再現してくれたことに感激しています」と感慨深く語る。

神戸の人々に愛された味を、是非試してみたい。

◆オリエンタル ビーフシチュー
当時の総料理長が残したレシピを忠実に再現するため、コクの決め手となる赤玉ワイン、トマトペースト、トマトピューレを使用。肉質は兵庫県産和牛の代わりに今回は神戸ビーフの肩ロースを使用する。試行錯誤を繰り返し、懐かしさのある美味しいビーフシチューに仕上がっている。

こだわりのポイントは、当時と同じ小玉ねぎ、インゲン豆、ニンジン、フライドポテト、シャンピニオンを付け合わせとし、またナツメグとオールスパイスも使っている点。これによりスパイシーでエキゾチックな香りに仕上がるという。

◆オリエンタル コーヒー
日本で最初にコーヒーを飲んだとされる神戸で、創業85年目を迎える日米珈琲株式会社。1993年まで40年以上に渡り旧オリエンタルホテルに提供していたコーヒーのブレンド比率と焙煎程度が手書きで残されていた。資料通り主にコロンビアとブラジルの豆を使用して、オリジナルコーヒーを再現。酸味の少ない一般的な豆を使用し、甘みが出るようにブレンドされている。

【販売期間】2017年6月1日(木)~12月末
*販売除外日あり(みなとこうべ海上花火大会開催日、クリスマス期間など)
【販売時間】ランチ11:00〜14:30
ディナー17:30〜-22:00(ラストオーダー21:00)*土日祝は17:00~
【URL】http://www.kobe-orientalhotel.co.jp/

(田原昌)