龍神温泉は和歌山県田辺市龍神村にある高野龍神国定公園内の日高川沿いの温泉郷。日本三大美人の湯として知られる。
1300年の歴史ある名湯で泉質はナトリウム炭酸水素塩泉(重曹泉)。肌あたりが良くアルカリ性の湯の乳化現象による皮膚の脂肪や分泌物を清浄化する効果が美人の湯と言われる所以。
高野山方面から龍神温泉方面へ高野龍神スカイラインを南下するとスカイラインのほぼ中間点に「道の駅田辺市龍神ごまさんスカイタワー」が現れる。
道の駅の駐車場からの景色も素晴らしいが、スカイタワーに上ると紀伊山地の原生林や紀伊水道を望む360度の絶景が待っていた。
さらにスカイラインを進むと次の道の駅に到着。
龍をイメージして造られたという「道の駅龍神」は川を見ながら食事ができる食事処のほか龍神村の自然の恵みから作られた農産加工品や木工品などの展示販売も。
すぐ近くに吊り橋が架かるのが見えたので渡ってみる。
足元の丸太が朽ちている部分もあり、なかなかスリリング。
渡り切った先に皆瀬神社が静かに佇んでいた。
龍神街道から日高川に沿う脇道に入ると民家と温泉宿が混在する温泉街。
温泉街の端にある「龍神温泉元湯」は日高川沿いに建つ源泉かけ流しの共同浴場。
受付は2階で男性浴場は1階、女性浴場は3階とフロアが異なる造り。
入浴料を支払い、階段を上がった先の婦人風呂に向かう。
広い脱衣所にはロッカーが設置され、ベビーベッドの用意もあり客への気遣いを感じる。
浴場に入ると洗い場も広々として快適。
湯船は自噴泉とボーリング泉の2種類の内湯と露天風呂があり、温泉に浸かればトロリとした肌ざわりに美人の湯の謂れを実感する。
おかげで湯上りの肌はしっとりすべすべに。
よく温まったあとは和歌山県産のじゃばら果汁入りの「紀州・熊野じゃばらサイダー」や「レモネード」で水分補給。
高野山・熊野古道巡りの際に立ち寄ってトロリとした温泉に浸かってみてはいかがだろう。
【龍神温泉元湯】
住所:和歌山県田辺市龍神村龍神37
電話:0739-79-0726
(小椚萌香)