広島「ホテル賀茂川荘」開業50周年記念公演〜野村萬斎と上田拓司による「薪能」が開催

広島県の小京都と称される美しい街・竹原。「ホテル賀茂川荘」はそんな竹原の、広島空港に程近い緑豊かな場所にある。

6月で開業50周年という記念を祝し、2017年4月29日(祝)に同ホテル庭園内の能舞台にて「薪能(たきぎのう)」が開催される。

演目は能の「翁(おきな)」と、狂言「末広(すえひろがり)」そして舞獅子「高砂 八段之舞(たかさご はちだんのまい)」である。

人気狂言師・和泉流野村萬斎(のむらまんさい)と、能楽師・観世流上田拓司(うえだたくじ)による豪華な公演だ。

50周年記念に「翁」を舞う意味。

それは、能「翁」は「能にして能にあらず」と言われるように特別な能であり、正月や秋の祭り、記念行事などを寿くために舞わる祝言の芸能といわれているためだ。

多くは、「千歳(せんざい)」「翁(おきな)」「三番叟(さんばんそう)」の三つの舞からなり、これらを「式三番」といい、「父尉」「翁」「三番猿楽(三番叟または三番三)」および「風流」から構成され、連続して演奏されたためにこの呼名がついた。現在では「父尉」は省略し、「翁」を能楽師が、「三番叟」を狂言師が担当するものである。

能楽の演目のなかでも1,2を争う古い起源を持ち、独特の古態を保存している点でも注目される演目でもある。

まさに賀茂川荘開業50周年を飾るにふさわしい、祝いの舞を堪能してみたい。

 

<開催詳細>
■【日時】平成29年4月29日(祝) 雨天決行
■【開場】17時30分(開演 18時30分)
■【場所】日本庭園能舞台「月花殿」
■【演目】能『翁』 翁:観世流 上田拓司 三番叟:和泉流 野村萬斎
狂言『末広』 野村萬斎
舞獅子『高砂 八段之舞』上田拓司

■ご予約 電話予約フリーダイヤル:0120-55-8080
■定員になり次第、締め切り
■薪能詳細:http://kamogawaso.co.jp/news/20170429takiginou/
■ホテル公式サイト:http://kamogawaso.co.jp/

(田原昌)